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2015/12/30
夏頃,DAW用のPCを大幅アップグレードしました。当初はPCIeスロット数が多いマザーボードに交換しようと去年末ぐらいに確保していたものにいざ交換したらWindows 7 SP1との相性が悪いのかPCIeカードの認識がうまく行かず,だったらCPUも含めてマザーボードを交換してしまおうと決断したため(丁度その頃格安の最新XeonをeBayで見付けたことも決断理由)。ついでにその他付随するものもついでに併せてリプレイス,そう言えば年末には映像を扱う予定なので内蔵HDDはRAID0がベストだろうとか,折角高性能化するのだからDAWのみでは無く写真の現像にも適した感じにしてしまおうとコツコツやっていたら下記のようなスペックのPCと相成りました。
  • OS: Microsoft Windows 8.1 Pro 64bit
  • CPU: Intel Xeon E5-2643 v3 (3.4GHz 6 cores) x2
  • MB: Super Micro X10DRL-i
  • Chipset: Intel C612 chipset
  • VGA: GIGA-BYtE GV-N960IXOC-2GD (GTX960)
  • Memory: Cruciel CT8G4RFD8214 (8GB DDR4-2133) x4
  • Storage: SanDisk SDSSDHII240G (240GB), CFD CSSD-S6T240NTS2Q (240GB), Toshiba DT01ACA300 x2 (RAID0, 6TB)
  • Optical Drive: Pioneer BDR-S05J-BK
  • PCIe: Avid Pro Tools | HDX
       Lynx AES16e (16ch AES/EBU Digital I/O)
       Universal Audio UAD-2 QUAD
       AREA SD-PE4U3E-3E1L (USB3.0)
  • PSU: Seasonic SS-860XP2

結局ケースとDAW関連PCIeカード以外中身を全交換となってしまった。PCIeカード以外の基本部分は例えばHPやLenovoで同等のWorkStationをCTOした場合ゆうに100万円を超えてしまう贅沢仕様あせあせ

PCアップグレードの一番大きな理由は96 kHz,32 bit floatのフォーマットで120 voices程度のセッションを処理能力の上限を気にしないでMixingできる環境にしたかったという点につきる。Pro ToolsのDSPカードHDXを一枚導入しているものの、,Native動作の重負荷プラグインを好んで使うのもあるけれども,どうしてもパワー不足に陥ってしまい,それを考慮したプラグインをMixing初期段階から使わざる追えない不自由さに辟易したから。

刷新したPCの実力はベンチマークソフト,PassmarkのPerformance TestでテストしてみるとCPUの項目は22,000強。以前のOpteron 8439SE (2439SE, 2009年登場のAMD製最高スペックCPU) dual cpuが8,000を超える程度なので約2.7倍。Pro Tools HD 11でも高負荷SessionのCPU Usageは確実に半分以下になったことは確認できた。PTHD10を使っていた頃と比べると11以降プラグインの演算能力使用が最適化されているので4〜5倍は処理能力アップと言えるかもしれない。

Opteronとの比較は今時あまり分かりづらいと思われるのでIntel製のものと比較してみる。Xenon Haswell-EP(2015年現在現行)のラインナップの中では真ん中ぐらいの能力。そのソフトの公式サイトに掲載されている数値で比較してみるとSandy Bridge-EP (2012年)の最上位モデルXeon E5-2690 dual (2.9Ghz 8 cores *2)を約1,300上回る。その前世代のWestmere (2010年)のX5690 (3.46GHz 6 cores *2)の14,400と比べると1.5倍は超えている。また,とあるWorkStationの最上位構成に使われているIvy Bridge-EP (2013年)のXeon E5-2697 v2 (2.7GHz 12 cores *1)は17,400なので1.26倍以上の性能となっている。ちなみに現行コンシューマーデスクトップ用のCore i7-5960X (3.0Ghz 8 cores)のスコアが16,000程度なので(某WorkStation並の処理能力が期待できる)コストパフォーマンスを考えるなら,対応メモリも安いものが使えるのでXeonを選ぶ理由はPro Tools用途と言えどもマストではないかも知れない。

ただしパフォーマンスは大幅に向上したけれども万事順調とは行かなかった。

Pro Tools 11で見られる現象,海外のフォーラムなどでは"CPU Spike"と呼ばれたりしている,例えばCPU Usageが20%前後で推移してる状態からいきなり100%を超えて警告ダイアログが表示され再生が止まってしまう現象が多発。これはBuffer Sizeを最大にすると頻度は減るものの皆無にはならない。他プロセスによるEvent Viewerのログに残るようなエラーを発生させないようにするようOSを安定化させると症状は確かに軽減した。しかしAvidサポートにあるOSの最適化(Windows 8の場合)を試したもののクリティカルな解決にはならなかった。電源のオプションはある程度の効果があったけれども,Turbo Boostの無効化は正直なところ効果があるようには思えなかった。そうこうしているうち,サブスクリプションの料金が割安期限が迫ったので最近Pro Tools HD 12にしたのだけれども,そうしたらCPU Spike現象の頻度がかなり減少してMix最終局面48KHz時で256 samplesでも安定再生できるようになり,さっさと12にしておけばというオチでしたあせあせ

Pro Tools 12,最近登場した12.4ではFreeze機能も装備したしCPUパワーはそんなに必要無いのでは!?と思われるかもしれないけれども,確かにそう思う反面,Commitした音も「?」なのにFreezeは!?となるし,下位互換性は!?となるとPro Tools 12が提供する省パワー機能を頼るより圧倒的なCPUパワーに頼った方が安心感があるというのが正直なところ,個人的には。ただしこういう発想ができるのはCPUを含め自在にパーツやOSを選べるWindowsユーザーならでは,とは思う。

もう一つ,パワーに関して。であれば負荷の少ない昔ながらの所謂定番プラグインを使えばよいのでは,という考えがあるかと思う。しかし10年前ぐらいのCPUで動作するように設計されたプラグイン,10年前のPCと言えば今の10分の1以下の性能,それに見合った演算しかしないプラグイン,である。今尚使い続けるべきか否か!?今時のCPU性能に見合った処理能力をふんだんに使った特にヴィンテージシミュレーション系プラグインが次から次へと登場する昨今に,である。と云う考察をするとパワーは正義,と思えませんか!?

posted at 2015/12/30 1:11:55
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2014/12/21
Avid Pro Tools | HDXへの入れ替えjいに伴いそれまで使っていたDigiLinkケーブル,Oyaide Neo PA-26HD,その2本のうち1本はAvid純正のDigiLink Adapter - DigiLink (F) - MiniDigiLink (M)を介してSolid Stete Logic XLogic DELTA-LINK MADI-HDと接続していた。もう一つのI/O,Avid Pro Tools | HD I/OOyaide PA-26HDXを使用。

大勢に影響は無いと言えどアダプタを介するのは気に入らない。アダプタはままよいとしてコネクタの作り使用ケーブルの材質が気に入らない,どうせ電子機器用多芯汎用ケーブルであろうし,と思いつつPA-26HDXの前出製品ページを何度か見ているうちにPA-26HDと使用ケーブルは同一?!そこでダメ元でオヤイデにコンタクト・フォームから問い合わせてみた。「PA-26HDユーザーなのだがケーブルの片方のコネクタをMini-DigiLink用に交換する改造をしていただけるだろうか?」と。すると2時間もしないうちに返答が,有償かつ時間がかかるけど可能,と。そのやり取りの翌日,秋葉原の店頭へ改造して貰うためPA-26HDを持っていったのが11月のほぼ末日。そして昨日完成品を受け取ってきた。約3週間かかったわけになる。

Oyaide PA-26HD Mod

ケーブル自体は使い込んでるせいで汚くなっているけれども,まっさらなMini D-sub。反対側の通常サイズのほうは前のままなのだがシールドがむき出してほつれ気味になったので熱収縮チューブを下部死す要望もしていてその通りの処理がされている。動作も当然のことながら全く問題なしだった。

気になる改造費はMini D-sub部品代,工賃合わせて税込17,280円。決して安くない値段ではあるけれども妥当なところではあると納得してる。自分で改造を,と一瞬思ったもののプラグの入手がおそらく結構困難(数個単位では),しかもEMI対策が施されていてAWG26の太さのケーブルが使えるとなると果たして既製品であるのかどうか。例え入手出来たとしてもその工作はかなり細かいハズで100%成功する確証が持てない,なんてところで自作はそうそうにあきらめていたので,即返事があった勢いでこちらも料金に躊躇することなく改造依頼をした次第。

担当していただいた方の話ではこの改造は基本いつでも受け付け可能だけれどもMini D-sub部品の在庫状況で依頼を受け付けられない場合もあるかもしれない,とのこと。まぁ世界中でこの改造を欲する人が何人いるか,と云う話ですがあせあせ

音質のほうは正直なところ微妙!?僅かにリッチになる感じは確認できるけれども費用対効果と言うところでは「諸手を挙げて推奨」とは言えない,か。

Oyaide PA-26HD Mod

念のためにケーブル保護用,汚れ防止にSFチューブを被せて見た。サイズはSF-6で行けます。

というわけで新環境に移行してPA-26HD 1.8mが一本余りましたあせあせ

posted at 2014/12/21 14:06:00
lastupdate at 2014/12/21 17:07:05
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2014/12/19
先月末,ようやくDSPカード,Avid Pro Tools | HDXとその最新ソフトウェアPro Tools | HD 11にしました。ソフトウェアのほうはアップグレードですが,HDXは買い増しです。

当初の予定では使用頻度の高いWavesのプラグインがHDX環境でのDSP動作非対応となってしまったのでまずはNative環境を増強した(つまりはPCの買い換え)後,もしくは同時にHDXを導入するつもりでいた。そのPCも今後5年位は買い換え不必要なぐらいの高スペック,例えば14コア・28スレッドをデュアルにして合計56スレッド(今は18コアと云うのもあるので最大72スレッド化が可能)を。と思うのものそこまで行くとPCだけで最低150万円ぐらいは用意せねばならず年内は実現不可能と判断していた。しかし,サンプリング周波数96KHzのプロジェクトが徐々に多くなり(Pro Tools |HDではDSPカード3枚にしても96KHzの場合最大96 voicesで,しかもAuxにNativeプラグインを使用するとその分のVoiceを消費してしまうため実質使えるVocices数は7x voicesになってしまう。今時のアレンジものや十数人に及ぶVocalものは絶対的に発音数が足りない)早めに対応しないという危機感は日増しに増幅していた。

危機感に迫られ色々調べてみたらPro Tools 11はプロセッサ・リソースをインテリジェントに使うように改善されCPU負荷がPT10と比較すると軽減される,とあり,PCを買い換えないでもそこそこしのげると考えるに至った。ここ数ヶ月HDX化を睨んでWavesプラグインの使用率を意識的に下げていたので(数あるWavesプラグインを全部持っているのにもったい話ではあるけれども)なんとかなりそうにも思えるようになっていた。現状使っているCPUはAMDの2009年夏に登場した当時同社最高スペックのOpteron 8349 SE(6 cores 2.8GHz)を2発,そんなに劣るものでもないし。また,HDXを導入しPTHD11にしているスタジオに行ったときなど(まだまだ珍しいけれども)色々試さして貰って12コア2.8GHzでも結構行ける感触を得られたので思い切ってHDXを導入することにしてしまった。

もう一つの導入懸念の要因はコストに関してだった。既PTHDユーザーがHDXにする場合,多くの場合交換アップグレードにするのだけれども,どうしてもHD環境は手元に残しておきたかったので(過去のTDM環境でしか制限できないSessionのために)色々世界中を探し回り,といってもeBayでだけれども,HDXカードのみを購入出来る術を発見し購入。IOに関しては既にAvid HD I/O 8x8x8を導入済みだし,もう一つ使用しているSolid Stete Logic XLogic DELTA-LINK MADI-HDはFirmwareのバージョンアップでHDXに対応済みなのでこの点は問題なかった。Pro Tools Softwareはオンラインでアップグレード。トータルコストは国内での交換アプグレードより数万円安く上げることが出来きコスト問題も当初想定したよりもかなり安価でクリア。換算レートが100円ぐらいだったら10万円近く安く上げられたのだがこれは致し方なしあせあせ

get Avid Pro Tools | HDX and HD 11

HDXカードが到着してすぐさま入れ替え。Pro Tools Software 10.3.9のままで起動したらFirware Updateのところで躓く。何度やっても正常にアップデート出来ない。仕方ないので全く使っていないWindows 7のままにしているThinkPad T60p 吹出し にPro Tools Software 10.3.9をインストールしMagma ExpressBox1を介して(PCIeカード・ハーフレングス用なので分解してフルレングスのHDXをさせるようにしてから)HDXを接続。そこでFirmware Update後DAW用PCに戻して無事PTHDを起動することが出来た。Softwareをアップグレードし11.2.2にしたらDAW用PC内でFireware Updateも何事もなく出来るようになったので10.3.xに問題があるようだ。あとは当面HDX化することは無いと思いなおざりにしていたAAX 64-bitを整理。Fireware Update問題でだいぶ時間をかけてしまってセットアップ(比較用ファイルも作成しつつ)に合計4日間ぐらいかかってしまった。合わせて内蔵カードの新調入れ直しなども行った。それまではビデオカードはIRQの関係からAMD RadeOn HD 5770を使用していたのだが,ここはひとつAvid推奨ビデオカードのひとつでもあるワークステーション向けnVIDIA QUADRO 2000を導入。数年前nVIDIAのカードは自分の環境ではIRQがバッティングしてHD3と共存できなかったのだが今回購入のものはIRQが無し扱いになるので問題は発生しなかった。最近のプラグインはOpenGLをそれなりに使うのでそれなりの性能は必要となる(かも)。

交換前と交換後で同じSession(Outboard,Analog Summing Mixer使用)を再生しそれぞれ録音,比べてみた。PTHD10では通常のMixerプラグインを使用せずDithered Mixer使用なので通常よりも高音質のハズ,なのだがそれでも音が明らかに違うあせあせ 新環境はクリアで見通しのよい感じ,音一つ一つの輪郭が鮮明で定位感も向上している。もう一息,薄皮一枚二枚三枚分離が悪いところが無くなり余計な手間を省ける印象。ただ逆に独特の,と言っていいのか渾然一体とした感じが軽減されるので楽曲によっては物足りなさが出てしまうかもしれない。また,外出しでこれだけ向上するのだから内部だけでも相当向上するのだろうと思うけれども相変わらずアウトボードは使う予定あせあせ

HDXカードとHD I/Oを接続するDigilinkケーブルはそれまで使っていたNeo PA-26HDを置き換える形でOyaide PA-26HDXを購入。

get Avid Pro Tools | HDX and HD 11

4万円弱でまぁまあ高価。

Delta-Linkのほうは純正Mini-DigiLink変換アダプタ経由でPA-26HDで接続。HDからHDXへ交換したときほど劇的な変化は無いものの全体の響が向上。最大の懸念は変換アダプタの影響,なのだけれども現在対策中。Twitterでちょっと触れたかもしれないけど使わなくなったPA-26HDを何とかして貰っている最中。

PTHD11に関して。安定ぶり,動作の軽快さどれをとっても申し分無し。逆に10.3.xは互換性等々相当無理している設計なのかもと邪推したくなるほど,PTHD11を使うと。CPUの使用率は,PTHD11のCPU UsageはどうもPC全体に対するそれではないような気がするのでタスク・マネージャの数値でMix終了後のSession再生で比べてみると,共にHDX使用しPTHD10と11では後者が概ね10%は軽減されている。わがPC環境では。場合によってはもっと軽減されるのもある。NativeからDSPに変換とかもしていないし,WavesはNative動作と言うことも考え合わせるとその負荷軽減は相当なものと思われる。PC新調よりHDX導入を優先してまさに正解だったようだ。

Pluginの互換性に関しては,わが環境ではSlate DigitalのFG-XVCCががまだAAX 64-bitに未対応なぐらいで問題は少ない。同じAAXでも32-bit環境よりも安定している印象を受ける。ここ数年「使い慣れた」安心感を敢えて捨てる覚悟(笑)で積極的に新しいプラグインを導入したりしてきたおかげかもしれないあせあせ Waves以外にTDMには対応していたけれどもDSPには非対応というようなプラグインがサード・パーティ製には多々あり少しばかり不安に思っていたのだが(Avid製プラグインは殆ど使わない),いざ移行してい見ると杞憂だった印象。HD3のDSPはすぐ一杯になってしまってしまいRTAS,AAX Nativeを多用していたこともあるかもしれないが。また逆にHD環境ではDSP非対応だったけれどもHDX環境ではもれなくDSP対応というのもあるので,SoftubeやMetric Halo,プラマイゼロ,以上と言えるかも知れない。

と言ったところで,PTHD11とHDXは良い。積極的にアップグレードを奨める。ただIOも交換するとなると中々コストもバカにならないけれども。しかし旧Pro Tools HDの欠点は192 I/Oにもその一因があると考えるわたしとしては,特に商用スタジオ関係はIO入れ替えは積極的にやってもらいたいと思う。自分の場合Recordingの時もADC持ち込みだから(Clock Generatorも)関係ないと言えば関係ないけど。

96KHz Sessionも高負荷過ぎていつ落ちるやも知れない,発音数も全然足りないPTHD10 + HD3から比べると雲泥の差,そこに精神リソースを喰われないのは非常にありがたいところ。しかし,どちらかと言えば高負荷なNativeプラグインを多様するので,例えばFabFilterやSlate Digital等,倍以上の性能,24スレッド以上は欲しい今日この頃ではあります。

posted at 2014/12/19 14:20:05
lastupdate at 2014/12/19 14:29:42
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2013/04/30
前回の続き,プラグインを使ってVinylをDigital化してみよう,と言うお話。

カートリッジからの音声増幅にはMic PreampのUniversal Audio 2-610を使用。このPreampは楽器等向けアンバランス入力が装備されていて,かつ入力インピーダンスが2.2MΩと47KΩが選択できるようになっているので,負荷インピーダンス47KΩが標準であるMM型カートリッジを受けるのに丁度いい設計になっています(重要ポイント)。グラウンドラインは蓑虫クリップで電源スイッチの金属部分に接続。

RIAA #2
SMC PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM, Pentax K-5

GAINは,2-610の最大増幅率約60dBなのですが,カートリッジ出力,Concorde GOLDの場合6mVを業務機レベルの十数dBm,つまり6VrmsぐらいにしないといけないのでMAX+60dB程度,1000倍の増幅。後はLavryBlue 4496でADC(民生機レベル-10dBVのADCであればプリアンプなどでの増幅は40dB程度でも大丈夫かもしれない)。Audio IFはLynx AES16を使用。DAWはMAGIX Samplitude Pro X

収録できた音を公開できればいいのだけれどそういうわけにもいかないので言葉だけで綴らざるおえないのだが,RIAAというプラグインFreeの割にはいいかもしれない。SampitudeのEQで(EQ116,±20dBでかつスロープを-6dB/octなどの指定が出来るので近づけやすい)それらしい特性を作って比較してみたのだが,プラグインによる劣化,デジタル臭くなるとか細くなるとか,は問題にならないレベルとの印象を受けた。安心して使えそう。問題はDAWに入るまでの経路かもしれない。取り込んだものとその音源がMix CD等になっているものと比べてみたのだが,上記の機材では上品・繊細になりすぎかも,低音はリッチすぎるかも。ってHouse,Techno系ばかりで試してるからかもしれないけど,そういう印象。その手の音はやはりDJ Mixerを通したのほうがいいのかも,と僅かに思う。。今回試したセッティングはクラシックとかジャズの方が向いてるのかもしれない。あとはMastering次第!?

Vinylをデジタル化するにあたって必須となるレストレーション・プラグイン,例えばWaves X-Click,X-Crackelの挿す位置をRIAAプラグインの前後で試してみたのだが,さほど結果に違いは見られなかった。予想としてはイコライジング前にノイズを押さえればよりいいのではと思っていたのだが。また,パラメータ設定の容易さもあまり,前だから除去しやすいと言うわけにはいかなかった。ただローカットフィルター,例えば20Hz以下をカット,はRIAAプラグインの前がよさそう。音質云々と言うよりヘッドマージンで多少有利になることもあるかもと言う程度。

そして,Windows環境においてRIAAプラグインはVST 32bitのみなので,64bitやAvid Pro Toolsでも同様のことが出来るようWaves Q-Cloneで特性をキャプチャしてプリセットファイルを作ってみた。Q-Clone_RIAA_EQ_Settings.zip。Q-Cloneさえ持っていればRIAAカーブを再現できる。と言ってもQ-Clone単品だとそれなりの値段ではありますけれども。一応プリセットは単純なRIAAカーブの他,Sonnox EQのHPFを組み合わせたフィルター込みのプリセットも用意。興味があれば使ってみてください。

RIAA #2

蛇足。一応Vinylのデジタル化に打って付けの,というかDJing用RMEのHDSP RPMというAudio Interface(日本ではだいぶ前に販売が終了している機種)を持っているのですが,どうも壊れたみたいで,改造のし過ぎかもしれないが,こんな実験をするに至りましたあせあせ

【5月1日加筆】
上記で取り上げたWaves Q-Clone,5月1日からセールで通常$400のところ$49となっています。意味不明な約90%OFF,今がチャンス,かもあせあせ

posted at 2013/04/30 22:14:45
lastupdate at 2013/05/01 17:25:01
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2013/04/24
数年前,結構前か,RIAA EQ Ampなるモノ,フォノイコライザを作ったものの,ちゃんと基板も発注して,出音が今ひとつで,その後,調整などを試みるも思ったようにならず,しばらく,数年,Vinylのデジタル化をほったらかしにしていたのだが,今年,ようやく重い腰を上げとりかかることにしてみました。

当初はネットなどで評判のいいRadialのJ33と手持ちの2ch Stereo Mic Preampを組み合わせが無難と考えたのだが,かつてネットでRIAAに関して調べているとき,DAW用のPluginでRIAAカーブを再現することに言及した記事を思い出し,ちょっと面白うそうでもあり,もしかしたら手持ち機材・ソフトウェアだけで可能かもしれないと試してみた。

その記事,というかトピックはgearslutz.comの「RIAA curve plug-in?」というスレッド。この中でWavesのEQプラグイン,Q10のプリセットにあるからそれを使えば,みたいなことが投稿されている。「あれ!?そうだったけ?」と我が所有のQ10のプリセットを見てみたがそれらしいものは無い。いろいろ調べてみるとかつてのVersionではPresetに該当するものがあったが,現在ではなくなってしまったようだ。その投稿の日付を見てみると2004年で,その頃はあったようだ。

その調べ物をしているときに知ったのだが,VSTのみの対応だし,Freeで質が心許ないと思いその存在を記憶にだけ留めていたKVR Audioにも掲載されているプラグイン,vacuumsoundのその名も「RIAA」というプラグインを,見た目だけで判断するのも良くないと考え試してみた。このプラグインは再生用のRIAAカーブを再現するだけではなく,カッテング用などに特性を逆にすることができ,例えば逆特性のRIAAカーブを適用させ,その後リミッターでエフェクト処理した後正特性のRIAAカーブを適用させ,よりVinylな音にすることが出来る,なんてこともTIPSとして紹介されている。

RIAA

上の画像はMAGIX Samplitude Pro Xの画像。特別のUIを持たない極めてシンプル設計。ちなみにCubase 6.5及び7のWindows版64bitではパラメータがうまくコントロール出来ないような!?

その前に,イカにアナログからデジタルにするか,だ。ターンテーブルはTechnics SL-1200MK3D。カートリッジはOrtofon Concorde Nightclubがつけてあったのだが,いつ針を交換したのか思い出せないぐらいで,しかも確かストックしてあったはずの交換針が見つからないので,勢い余ってConcorde GOLDを買ってしまった。

RIAA
SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5

と,言ったところで今回はここまで。中途半端ですが。意外と長くなりそうなので。

posted at 2013/04/24 14:07:07
lastupdate at 2013/04/30 23:26:24
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2012/03/20
Waves PluginのV9が出たので早速アップグレードしてみました。継続作業中のモノがあるにもかかわらずあせあせ 確かに不安はあったもののV9からiLokを必要としないアクティベーション方式に変更された,ってことはV8のiLok上のライセンスは残ったままになるのでは?それなら最悪V9で不具合が出たらV8に戻せる,と考えある意味蛮勇を持ってしてやってしまいました。

WUP (Wavs Update Plan)の期限が切れているものが単品Plugin一つあったのでこれを$24.6で更新。次にアカウントページで「Version Update」を各々バンドル(プラグイン)実行。サーバーが混んでるのかなんなのか結構反応が緩慢だった。後はV9をインストールし(V8などがある場合確認を求めるダイアログ表示後削除される),その終了後『Waves License Center』(WLC)と言うライセンス管理ソフトを起動しライセンスをPC本体,もしくはUSBメモリにダウンロードさせるだけ。

Waves Version 9

これだけだとNative Instruments等と同じような方式と思えるのだがライセンスはWLCでネット上の「My License Cloud」というところへいつでも戻すことも可能で,例えばPCの環境を変えてMachine IDが変わって再アクティベートしその分アクティベート可能回数が減ってしまう,なんてこともないようだ。またMachine ID(?)はネットワーク接続がアクティブかどうかに依存していないので接続していない環境にしても問題は無かった(Pro ToolsはStuidio Oneみたいなことにはならない)。ちなみにそのライセンスの移動,数秒で完了する手軽さだった。

Pro Tools HD 9.0.6で継続中のセッションをV9で開いてみたのだが,ちょっとドキドキ,全く問題なかったチョキ User Presetも問題無くV8から引き継がれた。Wavesのページでは「高速なプラグインのスキャン/ロードとプロセシング」と書いてあるけれども印象としては「そう言われればそうかもしれない!?」という程度。起動ディスクがSSDなのでその違いが分からないだけかもしれないけど。残念ながら目を見張る「何か」は今のところ感じられない,って言ってもまだ小1時間触っただけだがあせあせ PTHDの他Cubase 6.5,Samplitude Pro X(いずれも32bit環境)でも開いてみた程度だけれども取り敢えずは問題無かった。Samplitude Pro XではWaves Tuneが対応していないと書いてあるのだが取り敢えず使えなくはないことが確認できた。

明らかに変わったのはプラグインファイル。これまでWindowsの場合プラグインはDLLファイルのみだったのだがV9ではコンポーネント化されプラグイン名+.bundleのフォルダ以下にWin32,Win64,Linux32用の割とファイルサイズの小さいものが個別用意した上で共通のリソースファイルを別フォルダ内に置くという方式に変更されている。なかなかスマートな方法。インストールも32bit,64bit気にしないで行える。

Waves Version 9

V9のその他の目玉はGOLD Bundle以上にGTR3 SoftwareがバンドルされるようになったことだけれどもDiamondと個別にGTR3を持ってる自分としては有り難みは少ない。OneKnob FilterとOneKnob Driverが新しくDiamondにバンドルされるようになったけど個人的にはかなり微妙あせあせ これまでJJP Analog Legendsバンドルの内,唯一(3種の内1種)Platinum以上に含まれないPuigChild 670/660がいい加減バンドルされるだろうと勝手な期待をしていたのだが見事に裏切られたスマイルフェイス 単品で購入か上位バンドルにアップグレードしろ,と云うメッセージなんだろう,か?

posted at 2012/03/20 5:39:36
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2012/03/10
ちょっとしたHigh Pass Filterが必要になりフィルターの特性を調べるためにWaveSpectraというフリー・ソフトを久し振りに使おう,その前に念のため最新版のチェックをしてみたらなんと新しいversion 1.5(と云っても去年の11月リリース)が出ていた。のでその感動の勢いでのエントリ。2007年のリリースを最後に更新が無かったのでてっきり開発終了したものとばかり思っていたので。

WaveSpectraは高速リアルタイム スペクトラムアナライザーというツールで同作者のWaveGeneと合わせてDIY系のサイトでよく使われている。単にスペクトラムアナライザーというとDAW内蔵,あるいはプラグインで十分なものが多々あるけれども周波数特性の測定,比較となるとWaveSpetraがそのような用途を十分に想定した仕様になっていて使いやすく(使用法も配布サイトで詳しく説明されている)DIYがらみでは常用している。今回の更新,結構多岐に渡っているのだが個人的にはBWFへの対応が嬉しい。これでAvid Pro ToolsのBWF (WAV)ファイルが直接読めるようになった。以前のバージョンでは何らかのソフトで保存し直さないといけなかった。あと「見かけを少し今風にした。(テーマ)」も嬉しいところ!? 個人的にはもっと今風にしてもらいたいとは思うもののフリーだけでも有り難いのにそんな贅沢は言えない!?

WaveSpectra 1.5

ちなみに上のキャプチャー画像(クリックで実寸大表示)は赤がAvalon Design M5のHPを70Hzにしたときの特性。青がEmpirical Labs Distressor EL8のHPの特性。FFTサンプルデータ数はデフォルトの4096にしているけれどもフィルターの特性を見る程度であればかなり十分な分解能。

posted at 2012/03/10 22:39:14
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2012/02/29
DAW用PC 吹出し のキーボードにThinkPad USB Keyboard with TrackPoint A型 というその名の通りLenovo Thinkpadに使われているキーボードを単純にUSB化したトラックポイント付キーボードを使っているのだが(導入時のエントリはこちら),その機能の一つで中央クリックボタン+トラックポイント操作でスクロールという機能がAvid Pro Tools等のDAWでは機能しないと云う現象に悩んでいた,程でも無いけれども「使えればいいな」ぐらいには思っていた。ネットで調べてみるとThinkPad搭載のものはとあるデータファイルをモディファイすると使用不可だったソフトでも使えるらしいことが分かった。ざっくり言ってしまうとそのデータファイルリストアップされていないソフトでは機能しないので使えるようにしたいソフトを手動で追加すればいい,ことらしい。ただThinkPad USB Keyboard with TrackPointではそれらしいファイルが見付けられなかった。

更にいろいろ調べたらまさにビンゴなMazn.netさんの『Trackpoinでスクロールできない@ThinkPAdキーボード55Y9024 with Windows8 64bit』と題されたエントリを発見。最初Marble Mouse Scroll Wheelを試してみたら,確かにトラックポイントでスクロールできるようになったものの縦方向のみのスクロールだけで,何故かShiftキー+スクロールによる横方向のスクロールが出来なかった。取り敢えずそれでも出来ないよりマシとは思ったのだが念のためにTrackWheelも試してみた。こちらはなんとShift +スクロールも有効で横方向スクロールも可能になった。ただ横方向は等間隔で割とゆっくり移動なのでちょっと不満は残るけれども。本当はトラックポイントだけで縦横無地に四方八方に,と行きたいところなのだがこれは致し方なし。CubaseだとこのTrackWheelを併用すると+Shiftキーでハンドツールとなる。

DAW用のポインティングデバイスは某トラックボールがスクロールとかキー割り当ての自由度からデファクトスタンダード的に言われてますがThinkPad USB Keyboard with TrackPointはトラックポイント主体に考えればA4サイズですべての操作ができるポインティングデバイスと言えるわけで機能の差はまさに月とスッポン(個人的にはエルゴノミクスデザインじゃないシンメトリーデザインが使いづらいと),と常々思っているのですがそれもこれも「トラックポイントに慣れてれば」の話でそうそうデファクトスタンダードにはならないでしょうねぇあせあせ と,当然Mac OS X用ドライバも無いわけだからDAW世界においてその覇権を狙うのは更に困難!? でもホント便利でA4サイズながらかなりの軽量なので膝上でそのまま全操作とか,テーブルの脇にやって操作しつつ譜面のを正面にになんてもことも手軽に出来るので便利なんだけどね。

posted at 2012/02/29 23:44:13
lastupdate at 2012/03/01 2:46:14
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