2021 / 03 «« ■ »» |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
meaning of mark ::
nothing ,
comment ,
trackback ,
comment and trackback





Pickup Photo!

2007/10/08 :: Tube Mic-Preamp 製作記:コンデンサ
!!$img1!!TVで「今度、シメるから」とか「殴ったろうか」と相手を名指しで言っても脅迫罪に当たらないのでしょうか?通報汁,なんて思う今日この頃,今回はコンデンサにまつわる話。
先日Multicapをようやく入手してほぼ完成に近づいたわが自作真空管マイクプリ。実はそれまでに2種類のコンデンサを試していました(使用箇所は図の回路のC7のところ)。今回はその音比較などを。偶然にもそれぞれ個性的で何ならセレクタで切り替えても面白いかもと思えるぐらい。でも,ケース内に余裕がないからそう簡単にはいかないけど[:あせあせ:]
!!$img2!!まず最初に使ったのはGARRETTAUDIOで購入したデンマーク製メタライズドポリブロピレンフィルムコンデンサJantzen Audio CrossCap 22µF/400VDC(写真左)。当初の予定の30µFに近く値段も安いことから使ってみることにした。1個千円。その音は「黒くて太い」見た目の通り!?製品紹介では「This capacitor do not make any unpleasant distortion on sound and do not "colour" the sound.」とか書いてあるけど,そんなことはない。「黒い」はまぁ置いておくとして,「太い」と云うとボキャブラ不足のコラムニストのようで赤面してしまうが,兎に角低音の主張が強くなる傾向にある。その出方は,BlackGate N/NXシリーズのような低音の深淵を鮮やかに再現すると云うものではなく,例えば四つ打ち系クラブミュージック,別にR&BでもHipHopでもいいけど,その気持ちよさを追求したらこうなってしまった,ような出方がする。高音域の方は相対的に引っ込み気味に聞こえる。マルチバンドコンプ(周波数帯域を何個かに分割しそれぞれ異なる設定値でコンプレッションをかけられるエフェクター)で高音域のコンプレッションをきつめにしたような印象に近いかもしれない。気持ちいいと云えばいいけど,オールラウンドにはチョッと不向きに思えた。ただ他のパーツとの兼ね合いではありかもしれない。
次に試したのがネットで評判がよかった東一電機のTone Factory Pシリーズ(メタライズドポリエステルフィルム)の22µF/250V(写真中央)。Pシリーズの250Vは生産中止となっているようで入手不可能かと思ったのだがザ・キット屋で2個セットで販売されているのを見つけて購入。セットで五千円。ちなみに,セットで売っているからと云って決してペアマッチングされているものではないようで9月19日のエントリで書いた左右特性が微妙に違っていたのはこのコンデンサが原因だった。音の方は,CrossCapからの置換としてはまさに狙い通りで,きらびやかと云うか華やかでスムーズな高音を聞かせてくれる。そのせいか低音はチョッと控えめ,タイトな感じ。増幅段間のカップリングコンデンサに同社のオイルぺーバーコンデンサ,Tcap-VQシリーズを使っているのだが,ややもするとまったりとしがちな(出力トランスとかの関係で)回路にあってはなかなか効果的なコンデンサのように思える。
で,最後はこの前買ったばかりのMulticap(何気に値段がほぼ倍々で増えて行ってる[:拍手:])。前出Pシリーズのきらびやかさはないもののスムーズで滑らかな高音域。派手さが押さえられている分個々の音の粒立ちがわかりやすい。低音もCrossCapほどではないが滑らかにしっかり出ていて,アコギのボディの鳴りとかもよく再現されて心地いい。女性ボーカルなどはPシリーズと比べるとコラーゲン補給をしたかのように艶がよくなった。Multicapと比べるとPシリーズは2kHz〜4kHz辺りがちょっと控えめなのでそう感じてしまうのかもしれない。ただ,Pシリーズの華やかさも捨てがたく両者いいとこ取りをしたいに気になってしまう。
冒頭,「ほぼ完成」と言ったのはそれなりに理由があって,ここまで音を詰めてきて今更ながら初段増幅回路に使っていたヴィンテージのRCA 12AX7Aが気になり始めてしまったのだ。手持ちの他の12AX7では一番いい感じなのだが,チョッと乾いた感じ,女性ボーカルを少し乾燥肌っぽくしてしまう原因がいろいろ差し替えて試したところRCAのそれだとわかり「ほぼ完成」と云わざるおえない状況となってしまった。一応もう既に候補は決まっていて,12AX7Aといえどもいろいろ種類がある,というかもう既に購入差し替え済なのだが,その話はまた後ほど。
!!$img1!!TVで「今度、シメるから」とか「殴ったろうか」と相手を名指しで言っても脅迫罪に当たらないのでしょうか?通報汁,なんて思う今日この頃,今回はコンデンサにまつわる話。
先日Multicapをようやく入手してほぼ完成に近づいたわが自作真空管マイクプリ。実はそれまでに2種類のコンデンサを試していました(使用箇所は図の回路のC7のところ)。今回はその音比較などを。偶然にもそれぞれ個性的で何ならセレクタで切り替えても面白いかもと思えるぐらい。でも,ケース内に余裕がないからそう簡単にはいかないけど[:あせあせ:]
!!$img2!!まず最初に使ったのはGARRETTAUDIOで購入したデンマーク製メタライズドポリブロピレンフィルムコンデンサJantzen Audio CrossCap 22µF/400VDC(写真左)。当初の予定の30µFに近く値段も安いことから使ってみることにした。1個千円。その音は「黒くて太い」見た目の通り!?製品紹介では「This capacitor do not make any unpleasant distortion on sound and do not "colour" the sound.」とか書いてあるけど,そんなことはない。「黒い」はまぁ置いておくとして,「太い」と云うとボキャブラ不足のコラムニストのようで赤面してしまうが,兎に角低音の主張が強くなる傾向にある。その出方は,BlackGate N/NXシリーズのような低音の深淵を鮮やかに再現すると云うものではなく,例えば四つ打ち系クラブミュージック,別にR&BでもHipHopでもいいけど,その気持ちよさを追求したらこうなってしまった,ような出方がする。高音域の方は相対的に引っ込み気味に聞こえる。マルチバンドコンプ(周波数帯域を何個かに分割しそれぞれ異なる設定値でコンプレッションをかけられるエフェクター)で高音域のコンプレッションをきつめにしたような印象に近いかもしれない。気持ちいいと云えばいいけど,オールラウンドにはチョッと不向きに思えた。ただ他のパーツとの兼ね合いではありかもしれない。
次に試したのがネットで評判がよかった東一電機のTone Factory Pシリーズ(メタライズドポリエステルフィルム)の22µF/250V(写真中央)。Pシリーズの250Vは生産中止となっているようで入手不可能かと思ったのだがザ・キット屋で2個セットで販売されているのを見つけて購入。セットで五千円。ちなみに,セットで売っているからと云って決してペアマッチングされているものではないようで9月19日のエントリで書いた左右特性が微妙に違っていたのはこのコンデンサが原因だった。音の方は,CrossCapからの置換としてはまさに狙い通りで,きらびやかと云うか華やかでスムーズな高音を聞かせてくれる。そのせいか低音はチョッと控えめ,タイトな感じ。増幅段間のカップリングコンデンサに同社のオイルぺーバーコンデンサ,Tcap-VQシリーズを使っているのだが,ややもするとまったりとしがちな(出力トランスとかの関係で)回路にあってはなかなか効果的なコンデンサのように思える。
で,最後はこの前買ったばかりのMulticap(何気に値段がほぼ倍々で増えて行ってる[:拍手:])。前出Pシリーズのきらびやかさはないもののスムーズで滑らかな高音域。派手さが押さえられている分個々の音の粒立ちがわかりやすい。低音もCrossCapほどではないが滑らかにしっかり出ていて,アコギのボディの鳴りとかもよく再現されて心地いい。女性ボーカルなどはPシリーズと比べるとコラーゲン補給をしたかのように艶がよくなった。Multicapと比べるとPシリーズは2kHz〜4kHz辺りがちょっと控えめなのでそう感じてしまうのかもしれない。ただ,Pシリーズの華やかさも捨てがたく両者いいとこ取りをしたいに気になってしまう。
冒頭,「ほぼ完成」と言ったのはそれなりに理由があって,ここまで音を詰めてきて今更ながら初段増幅回路に使っていたヴィンテージのRCA 12AX7Aが気になり始めてしまったのだ。手持ちの他の12AX7では一番いい感じなのだが,チョッと乾いた感じ,女性ボーカルを少し乾燥肌っぽくしてしまう原因がいろいろ差し替えて試したところRCAのそれだとわかり「ほぼ完成」と云わざるおえない状況となってしまった。一応もう既に候補は決まっていて,12AX7Aといえどもいろいろ種類がある,というかもう既に購入差し替え済なのだが,その話はまた後ほど。
all photo
Recent Diary
Recent TrackBack
Recent Comments
Pageview Ranking
2009/09/02
Universal Audio 1176AE
前々からUREIのCompressor,1176LNをRevisionにこだわらず1台でも手元に欲しくてずっとeBayで探していたのだが,これはと思っても競り負けたりしてなかなか落とせないでいた。天井知らずにBITし続ければいいのだが予算との兼ね合いもあり熱くなるわけにもいかず
連敗続き。先月頭ぐらいにほぼ落札できると思ったら終了殆ど数秒前に競り負け落札出来なかった。一応Blackfaceだけどシリアル番号から察するにRevision G,最後のBlackface,最終落札価格は$1,825だった。Revison Fでも大体$2,000以下ぐらい,Silver-faceだと$1,800強ぐらいなので,何を微妙にケチってるんだ(予算はまさに$1,800ぐらい),って話だけど
落札出来なかった失意を紛らすために1176なコンプを他に色々探してみたらたまたまUniversal Audio 1176AEが中古で安く,と言っても$1,700ぐらいのBUY IT NOWを見つけてちょっと興味が引かれてみる。ただUniversal Audioの1176LN(復刻版)は使ったことがあるのだが音が堅めで「わざわざ買う程でもないかも」という印象だったので1176AEも「それほど期待できないのでは」と思えた。しかし色々1176AEのReviewとか読んだら,と言うかGO HOTODA氏のブログの「story of compressor (part two)」を読んだら音も堅くなく,音質も良好,ということで気持ちがぐらぐら,2〜3日悩んだ末に,世界でたった500台しかない内の一つを買ってしまった。送料が$100で予算内にギリギリ収まった

注文後約1週間で到着。午前中に届き,午後からStudioでのRecordingがあったので通電チェック,簡単な音チェックをしラックも用意できてなかったので裸のまま紙袋に入れてStudioへ。
その日はVocal Dubbing(女性)で,一応スタジオ側で1178を用意しておいてもらっていつでも切り替えられるようにしつつ1176AEを使ってみた。確かに復刻版にありがちな堅さは無いのだがオリジナル1176LNのRevision H等と比べるとMiddle-High辺りからがより出る感じ。ただ冷たい,というかツーンとした感じではなくInput,Outputにトランスを使っているせいかいわゆるSilkyと言った感じできつさはあまり感じられない。下の方は,女性ボーカルだから,しかも熱唱系じゃなくどちらかと言えばカワイらしく謳う感じ,それほど違いが感じられないかと思ったがプクッとした,ふっくらした感じ,あたかもヒアルロン酸を注入したような(?)感じで心地いい。
後々トラックのを音を1176AEを経由したものと1176LN Rev.H,復刻版とかを経由したものとかと比べてみたのだがRecordingの時に感じたと通じる印象を受けた。アコギとかベースには相性がよさそう。またAttackがSlowモードとRatio 2:1をギター録音で使ってみたのだがなかなかよろしい。あまり1176LNはギターで使いたいとは思わなかったのだがこれだったら積極的に使える印象。
いいことずくめ,と言いたいところなのだがやっぱり高域が1176LN Rev.Hなんかと比べるとやや出過ぎな感じがしてしまう。慣れればいい,というか悪性の高域ではないので後処理で解消できる範囲内だとは思うのだがなんとかなるのなら何とかしたい。新品だったらエージングをすればもっと落ち着くとか期待できるけど中古だし。シリアル番号が04xだから新しくは無いはず。聴いた感じでは電源周りのコンデンサに依存するような傾向にも思えるし,自作派・改造派なエンジニアなモンで
ってことでどのコンデンサがあいそうか妄想中!?
ちなみに以前1176用の精密目盛に関するエントリを書きましたがブツは1176AEでした。


落札出来なかった失意を紛らすために1176なコンプを他に色々探してみたらたまたまUniversal Audio 1176AEが中古で安く,と言っても$1,700ぐらいのBUY IT NOWを見つけてちょっと興味が引かれてみる。ただUniversal Audioの1176LN(復刻版)は使ったことがあるのだが音が堅めで「わざわざ買う程でもないかも」という印象だったので1176AEも「それほど期待できないのでは」と思えた。しかし色々1176AEのReviewとか読んだら,と言うかGO HOTODA氏のブログの「story of compressor (part two)」を読んだら音も堅くなく,音質も良好,ということで気持ちがぐらぐら,2〜3日悩んだ末に,世界でたった500台しかない内の一つを買ってしまった。送料が$100で予算内にギリギリ収まった


SMC PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM
注文後約1週間で到着。午前中に届き,午後からStudioでのRecordingがあったので通電チェック,簡単な音チェックをしラックも用意できてなかったので裸のまま紙袋に入れてStudioへ。
その日はVocal Dubbing(女性)で,一応スタジオ側で1178を用意しておいてもらっていつでも切り替えられるようにしつつ1176AEを使ってみた。確かに復刻版にありがちな堅さは無いのだがオリジナル1176LNのRevision H等と比べるとMiddle-High辺りからがより出る感じ。ただ冷たい,というかツーンとした感じではなくInput,Outputにトランスを使っているせいかいわゆるSilkyと言った感じできつさはあまり感じられない。下の方は,女性ボーカルだから,しかも熱唱系じゃなくどちらかと言えばカワイらしく謳う感じ,それほど違いが感じられないかと思ったがプクッとした,ふっくらした感じ,あたかもヒアルロン酸を注入したような(?)感じで心地いい。
後々トラックのを音を1176AEを経由したものと1176LN Rev.H,復刻版とかを経由したものとかと比べてみたのだがRecordingの時に感じたと通じる印象を受けた。アコギとかベースには相性がよさそう。またAttackがSlowモードとRatio 2:1をギター録音で使ってみたのだがなかなかよろしい。あまり1176LNはギターで使いたいとは思わなかったのだがこれだったら積極的に使える印象。
いいことずくめ,と言いたいところなのだがやっぱり高域が1176LN Rev.Hなんかと比べるとやや出過ぎな感じがしてしまう。慣れればいい,というか悪性の高域ではないので後処理で解消できる範囲内だとは思うのだがなんとかなるのなら何とかしたい。新品だったらエージングをすればもっと落ち着くとか期待できるけど中古だし。シリアル番号が04xだから新しくは無いはず。聴いた感じでは電源周りのコンデンサに依存するような傾向にも思えるし,自作派・改造派なエンジニアなモンで

ちなみに以前1176用の精密目盛に関するエントリを書きましたがブツは1176AEでした。
posted at 2009/09/02 21:19:11
lastupdate at 2009/09/19 19:49:17
【edit】

Trackbacks
Comments
Post your Comment
(c)copyright 1996-2015 Macoteau T. All rights reserved.