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Mia and Chihiro
Pickup Photo!
2012/09/10 :: HPF to 1176AE
久し振りに,オーディオ,というかレコーディング機器関連のディープなお話。3月にアップしたあるコンデンサに関するエントリのその後,です。

Daytonのフィルムコンデンサを組み込んだ機器はUniversal Audio 1176AE。電解コンデンサはすべて交換しているし(Elna Silmic IIとJensenに交換),インプットトランスはヴィンテージのオリジナルUTC O-12に交換してるし,もう1176AEオリジナルの音がどんなだったか思い出せない程改造してしまっているのに,さらなる改造を施してしまった。

改造内容は50Hz以下の低音をカットするハイパスフィルターの搭載。今年の初め頃にハイパスフィルター(ローカットフィルター,HPF)を搭載していないマイク・プリアンプを使い始めたので,その関係上。若干時間は前後してしまうのだが,ShureのA15HPというインラインのHPFも試してみたのだが,スタジオ・レコーディングには質の面で今ひとつという印象を受けたので,やっぱり1176AEにHPFを内蔵してしまおうと相成った。

レコーディングにおいて,特にVocal Recording,HPFは必ずしも必要では無いのですが,録音後EQプラグインでカットすればいい話でもあるし。ただ,編集のしやすさ,効率化をはかるなら,録る段階で数十Hzオーダーの周波数はある程度オミットしておいた方が都合がいいからです。例えば空調関係,或いは何らかの振動で20Hzぐらいの音が絶えずある程度の大きさで収録音に混入しいたとします。この時波形のゼロクロスポイント(交流振幅の中心となるぽいんと)は25msecに一回現れ,波形の1周期は50msecとなる。音同士を波形レベルでつなげる場合,ゼロクロスポイント同士で接続すると最もスムーズに出来,20Hzの信号が混入している場合25msec毎,波形の振幅を考えれば50msec毎に接続するポイントがあることになり,接続する音の一方を最大で25ms移動させる必要が出てきてしまう。25/1000秒,1/40秒,たいしたこと無い時間にも思われるが,BPM120の場合,一拍960 ticksのとき48 ticksになってしまう。もうちょっとで64分音符程度の時間。波形を繋ぐためにこれだけの時間を移動させてしまっては,楽曲中におけるタイミングは結構印象の違うものとなってしまう。では,どうすれば,と云っても話は簡単で,殆ど音に影響を与えない数十Hzレンジの低音域を,録音の段階で,ADCに入力する手前でカットしてしまえばいい。それでHPF,というわけ。

1176AEへの組み込みはXLRコネクタの直後にフィルムコンデンサを挿入する形で実現してみた。その後に続くINPUTアッテネータとの組み合わせでHPFが形成される。ただし,INPUTアッテネータのポジジョンによっては若干カットオフ周波数がずれてしまうのだが,それはアッテネータの両端辺りなので実用上問題無いだろうと判断。そして,HPFを必要としない場合はターミナルの方から入力しコンデンサを介さないようにする。音の方は,選び抜いた甲斐あってか(?),殆ど変化無く低音域だけをカットすることができた。

!!$photo1!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
フィルムコンデンサはむき出しのままではなく銅板でシールドしてます。このアイデアはたまたま見かけた『YAMAHA NS-10M フルチューン』というページにインスパイアされたのと,前出「今年の初め頃に導入した」Mic Preampの入力段において使われていた大きめのフィルムコンデンサに似たような処置が施されていて,そのまね。0.5mm厚の銅板をコンデンサに巻き付け,ハンデで封をし,純銀線をハンダ付け,それをケースに接続しグラウンドに落としてます。

殆ど「空中配線だし,念のためのノイズ対策」つもりだったのだが,その銅板によるシールド前と後をそれぞれ録音して比較してみたら意外と違いが出た。シールド後の方がやや落ち着いた,しっとりとした感じになる。この文章を書きつつ,シールドしたことによってグランドとの静電容量を持ってしまったから!?と思ったのだが,ハイ落ちしているわけでも無く,結果オーライと云うことで[:あせあせ:]

と云うわけで,Dayton MPF 10µF (±5%)をバランス信号のHOT,COLD両方に挿入した周波数特性はこのような感じ。

!!$photo2!!

赤いラインは元々の特性。減衰カーブは割と緩やかでAvalon DesignのM5のHPFと似たような特性になっている。この程度でも,完全カットとは行かないけれども,上記目的には効果有り。

お勧めな改造,と云うわけでは無いですが,ノイズ対策を工夫すれば外付けでも行けそうなので1176系を使っていて録音段階でローカットしたい場合,一考の価値がある処方,かも!?

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2010/03/04
AD-8000 Broken
先週末急遽ライブ録音を依頼され,代官山SixtiesでのHAUTE PANICというパーティーの,オーガナイザーでもあるmomokomotionさんのライブを,トラック数は8ぐらいで良いというので単独で持ち出せる状態にあったApogee AD-8000をADCとして,あとはRME Digiface,ThinkPad T60p 吹出し に急遽Cubase 5をインストールして,あとはMic−Preを数台携えて行ってきた。

AD-8000 Broken
SMC PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM

現場でセッティングしたらどうも1chだけ音が来なくて,最初はケーブルかと思っていろいろ変えてみたのだけどダメで,もしかしたらAD-8000がダメなのかもと思えたのだが突き詰める時間も無かったのでとりあえず7ch分で録音。

Live後パーティーを少しばかり楽しんだあと(野宮真貴さんのDJもあった)自宅に戻ってチェックしてみたらやはりAD-8000の1ch分だけ音が来ない。数日後開腹して原因を探ったのだがどうもADCチップのアナログ入力端子までは信号が来ているようなのだが,ADCチップは表面が削られていて型番が分からないようになっているのだがどうもAKM製っぽい,その後がダメなようだ,と言うことが何となく判明。オペアンプが果てたぐらいなら容易に張り替えられるので直せるかもと思ったのだが,ADCチップだと張り替えるのはなんとか出来てもその入手が非常に困難そうなので自力修理を断念。また同じような話があったら今度はAurora 8の出番かなあせあせ

AD-8000 Broken
SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8

久しぶりに引っ張り出したついでに(少なくともここ1年は電源さえ入れてなかった)AD-8000の音チェックをしてみたんだけど十数年前の製品ながら既にヴィンテージ臭を放つ感じになっていたのには我ながら驚いた。Lynx Aurora 8やBenchmark ADC1 USB,はたまたSolid State Logic XLogic Alpha-Link MADI-AXと比べるともっさりしているというか,良く言えばFATな,ある意味時代を感じさせる。音の粒立ちがあまり良くなく積極的に使う気になれない感じなのだが手持ちで唯一Soft Limitが使えるADCなので手放しづらいあせあせ

posted at 2010/03/04 22:47:58
lastupdate at 2010/03/04 22:47:58
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