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2010/06/26
Waves CLA Classic Compressors
[rec pt
Digidesign Pro Tools用のPluginにはいわゆるヴィンテージ機器を再現した,というか模したものが豊富なのだが,他のプラットホームよりその傾向が強い印象を受ける,どれもこれも見た目だけ凝っていてその音はというと計算上はヴィンテージ機器と同じ特性になっているかも知れないけど「質」はとてもヴィンテージ機器のそれと比較にならないようなものばかり,という印象を持っていた。特にBomb Factory製のものあせあせ

そんな思い込み,偏見と言えば偏見,があったためWavesのPlutinum Bundle以上にversion 7から付属するようになったPultecのEQを再現したPuigTec EQP-1AMEQ-5も「どうせ見た目だけだろう」と全然使っていなかった。ある日たまたま試しにそのプラグインをインサートしたら,もう目から鱗,とりあえず何もしなくても音の存在感が増し,有り体に言えば太くなると言うのか,EQの効きもBomb Factoryのものよりも明確で「これは使える」と今更気づき「Wavesのレプリカは使えるかも」と言う認識に変わった。そんなPuigTec,いっその事全チャンネルにインサートしてみたくもなるのだが一つインサートする毎にHD Accel (PCIx)の1DSPを50%消費してしまう贅沢仕様なのでなかなか全部,と言うわけにはいかない。

その認識の変化で俄然興味が湧いてきたのがCLA Classic Compressorsというバンドル品。Universal Audioの歴代名器,LA-2A,LA-3A,1176 revision B,1176LN revision Dを模したプラグインのセット。普段Mixingするときはこの手のコンプレプリカプラグインはあまり,というか全然使っていなく,アウトボードでEmpirical Labs EL8 Distressorを1176的に使いたまに1176の全押し効果が必要なときだけBomb Factory BF76を使うぐらい,どうしてもAttack,Releaseの自在度が高いMcDSPのコンプを多用するのでWavesのそのレプリカコンプは必要性が低いように思えたのだが,実際1週間使えるDemo版で試してみたらかなり納得のいく,違和感の少ない1176だったので使用期限が切れる前に某海外オンラインショップでライセンス購入。TDM版は日本国内だと復刻版ハードUniversal Audio 1176LNが新品で買えるぐらいの値段なのだが半額ぐらいで購入できました。実は試用のつもりだったのだが継続中プログラムのミックスで使ってしまって,後々再現するために正式版が無いとまずい状態に,自ら退路を断ってしまったため買うしかなかった,と自分に言い聞かせてるあせあせ まぁ試用の段階で大外れでなければ買うつもりではありましたが。

Waves CLA Classic Compressors

音の方はBomb Factoryのものを「よくも本物そっくりと謀ってくれたな」と首を絞めるかわりに全Deleteしてもいいだろうと思えるぐらい,と言うとちょっと大袈裟か。しかしBomb Factoryの音の細くなる加減,存在感の消失加減は容易に確認できるぐらいに差はある。Bomb Factoryはもう一つ1176タイプコンプとしてPuple Audio MC77があるけれどもこちらも芯が無くなる感じは類似している。BF76と比べるとトレブル当たり,2KHzから4KHz当たりが若干控えめでちょっと傾向がつがうけれども。トレブルの感じはBF76とWavesのCLA-76は結構似ている印象。ただハイはCLA-76のほうが入出力トランスを経由したような音をより意識しているように思える音になっていてシルキーで伸びやか。ただ前出Distressor(IOはLynx Aurora 8に訳あってJensenのトランスがかんでいる)と比べてしまうとプラグインの限界か,押しの弱さ,芯の抜け加減が若干気になる。Universal Audio 1176AE(電解コンデンサ全交換の改造版)とも比べてみたけれどもやはり同じ傾向。やはりハードと聴き比べてしまうとCLA-76でもちょっと物足りなさを感じてしまう。

ハードウェアと比べるとさすがにアレだけど,インサートするだけで期待を裏切らない効果を発揮する感じは素晴らしい,「使える」と感じる。少なくとも爆弾工房よりはその気にさせてくれる音質。と,各パラメーターは数値入力も可能なので微調整時などに便利。ただDSP消費量はAccelでCLA-76がモノで約30%,ステレオはその倍。CLA-2A,CLA-3AはCLA-76のそれぞれ倍程度消費するので「あらゆるトラックへ」みたいなことはちょっとキツそう。個人的にはこれらのタイプのコンプが湯水のように使えたとしても数トラックにしか使わないだろうから問題はないけれども。

ところでそのWavesのサイトにTipsとして「Vuvuzela Noise Reduction」と言うトピックが掲載されている。中継を見ているとき手軽に,って趣向じゃなくもろポストプロダクション向け。700Hz当たりをNotch Filterで思いっき切るとブブゼラをオミットできるみたい。ブブゼラと言えばグループCのイングランド対スロヴェニア戦で結構まばらでその代わりにチャントがちゃんと聞こえて(?)これぞFootball Gameって感じで良かった,そしてJohn TerryのPenguin Dive,涙が出ました。これでチームに魂が込められた。あとはWayne Rooneyが覚醒するのみ!?

posted at 2010/06/26 21:33:28
lastupdate at 2010/06/27 2:21:21
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