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Mia and Chihiro
Pickup Photo!
2007/05/31 :: 入力セレクタとバランス出力回路,電源回路もね
前回に続いて今回はセレクタ回路部分とバランス出力回路,そして電源回路部分のお話。

例によって回路図はPDFで用意したのでこちらをご覧ください。不便な割にはIllustratorでしこしこ作ってます[:スマイルフェイス:]

!!$img1!!セレクタ部分(計画性に乏しい感じで進めたので写真で見るとかなりごちゃごちゃになっています,所々空中配線だし),最初は機械式のスイッチでもいいかなと,あるいはロータリースイッチでもと思っていたのですが,ケースを選定した時点でフロントパネル部分(44o×193o)に大きめのパーツを付けられくなってしまったことと,切り替え時に隣り合わない入力へ瞬時に切り替わるようにした方がいいと考えロータリースイッチは却下。鑑賞目的ならロータリースイッチでも構わないのかもしれないけど,ミックスダウン等をしている時聴き比べで頻繁に切り替えをすることがあるので多少手間はかかってしまうけれどもC-MOSロジックIC(NANDゲート4011とインバータ4069)による3者択一回路とリレーとの組み合わせで製作することにしてみた。今時だと信頼性の高いアナログスイッチ,アナデバのADGナントカとかあるのだけどオン抵抗とかやっぱり気になるのでリレーで行くことに。三者択一回路は,今時だともっとシンプルだけどインテリジェントなIC等があると思うんだけど調べるのが面倒だったこともあり某書籍からのもろパクリ[:あせあせ:] その本の名前は『ロッキンf別冊 エフェクター自作&操作術 version 3.0』という「昭和60年6月30日改訂増補版発行」とか書いてある古い本でわたし的にはバイブル的本なのです[:キャラ挙手:] リレーはちょっと音質的によさげな富士通コンポーネントNA-12W-Kを使用。接点に「接触信頼性に優れた金張り銀合金」が使われているのが気に入った[:親指サイン:] マランツのSACDプレーヤの最上位機種にも使われているみたい。スイッチはタモリ倶楽部にも登場した世界の肉界,日開こと日本開閉器工業の照光式押ボタンスイッチ,φ8のseries HBを使用。

出力回路はミュート用のリレー経由後ボリューム(今回は東京光音CP-601を使用)に行き,その後Dimmer経由してバランス出力回路へ。回路図を見て分かるとおりバランス出力回路はSSM2142以外パスコンのみという超シンプルさ。音質的なところは後でチェックし直して後ほどレポートします(引っ張ります)[:あせあせ:] ところで「Dimmerって何?」とお思いでしょう。英和辞典で調べると「調光器」,この場合は音量を絞る回路,といってもただの抵抗(SSM2142の場合入力に抵抗を入れるだけどOK。10kΩで約-6dB)ですが,のことです。中級以上のミキサーにはだいたいついていてSSLなどの大型コンソールではDIMスイッチ及びその減衰量をコントロールするトリマーがついています。本来はトークバックでスタジオと会話する時,モニタスピーカーから出ているマイクの音でハウルのを防ぐためモニタ音量を下げるためのものなのですが,ミックスダウン等で極小音量で聴く時などボリュームを限りなく絞るよりDIMスイッチで下げた方がボリュームの端っこのリニアリティの悪いところを使わないですむので(安いパーツを使っていると片チャンネルが消えたりする)結構便利。自分の場合バランスをとる段階など,ヘタするとひそひそ声より小さい音,ナントカブリーズより小さい音,って実際聴いたこと無いけど,で作業するので必要不可欠。

!!$img2!!電源は,今時ならスイッチング電源なのでしょうが80年代の知識で未だに電気工作をしてしまうわたしとしてはどうしてもスイッチング電源が信じられずリニア電源を採用。ただちょっと変わっていて78M15を二個使って±15Vを得ています。これはわたしにとってのもう一つのバイブル『ミュージック・エレクトロニクス実用講座』(1985年第一版発行) [:A型:] からのパクリ。要は二つのうち一つのレギュレター出力をグラウンドに落としてしまい,OUTとCOMの電位差は15VあるのでOUTが「0」ならCOMは「ー15V」でしょ,という理論。わかる?[:雫:] また同一ロットの78M15を使えば当然出力も似通った値になりやすくなり正負同じ電圧を得られやすい利点もある。ちなみに今回作ったやつでは0.02Vぐらいの差があっただけ。LM317とLM337で半固定抵抗を使いつつ,って方法もあるけど部品点数の少なさでは圧倒的に勝っている。ただ難点もあり電源トランスの二次側は2巻線じゃないとアウト。

ピークインジケーター回路は左右の信号をミックスしてエミッタフォロワ回路経過後ダイオードで直流にしコンパレータで電圧比較してLED点灯って教科書通りな回路,かな。今回は二色LEDを使っているため赤が点灯する時は緑が消えるように工夫はしてある。本当はコンパレータとか電源ラインに悪影響を与えるものを一緒くたにすべきではないのだが,聴き比べをする際入力毎のレベルがあってないとお話にならないし,かといって外部機材のレベルメータを使ってあわせるのも手間だし,ということでここは利便性をとってしょうがなく,といったところ。電源回路を別にすればいいのだがスペースの関係上もう無理なのでしょうがなし。ただインジケータが光っていても音に影響は出ていないようなのでまぁ問題なし,と言えるかもしれない。

といったところで一応製作は終了。あとやれるとしたら今はカットコアの電源トランスなのをRコアはサイズ的に無理そうなのでトロイダルコアのものに変更するぐらいでしょうか。あとヘッドホンアンプ部のBPを全部BlackGate NXシリーズにしてしまったら(電流帰還させているところのグランドに落とす部分を)Additional Input回路でOPA2604を使うと低音がすごいことになってしまうので,これをもう少しおとなしいOpAmpに替える作業。今のところAD823ANが具合がよさげ。Mainの方はOPA2604×2,AD827JNで丁度いい感じなのだが。

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2013/03/01
Universal Audio 2-610
今回は,唐突ですが,所有機材の紹介,というより過去ブログに取り上げたつもりでいたけれども,写真だけのみの掲載で言及がなかったUniversal Audio 2-610の話。

20130301e.jpg
SMC PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM, Pentax K-5

購入は約5年ぐらい前,610がいいとの噂を聞きつけ,eBayで中古の手頃なものを見付けて購入。その頃,既に新しいバージョンで現行モデル,マニュアルを参照するとRevision 1.2となるのか,シルバーパネルでInput PADが追加されているものになっていたのだが,購入した機種はその一つ前のバージョン。マニュアルだとRevision 1.1となるのだろうか。サンレコWEB版の製品レビューに掲載されている内部写真を見てみると,電源のトランスがトロイダルなのだが,わが所有のモデルは一般的なEIコアのトランスにシールドを施したもので(型番は現行機種と同じ構造),電源回路回りのアルミ板に囲みもない。もしかしたらそのレビューの機種は1.0なのかもしれない。1.1と現行の違いは,先に挙げたパネルとPADの相違以外に,電源回路の見直し,フィルター回路の向上がなされているらしい。

購入当初はそれなりに気に入ってた,とは思うのだが,そのうち気に入らないところがあったらしく,2010年頃に改造してしまった。その改造用に購入したパーツがその頃のエントリに登場している。今や入手不可能なBlack Gateの高電圧用VKシリーズとJensenの電解コンデンサ。

Black Gateは各チャンネルのプレート電圧周りに使用。元々はNichiconのものが使われていた。

Universal Audio 2-610
TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF], Pentax K20D

Jensenの方は電源整流回路で使用。もともとは下のような写真だったものを,

Universal Audio 2-610
TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF], Pentax K20D

アルミ板で棚を作って無理矢理こんな風に。

Universal Audio 2-610
SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K20D

結束バンドで固定し,更にシリコーンで固める。基板からの引っ張りだしは純銀単線。

音の方はBlack Gateにすることによって,予想通り低音の押し出しが良くなって,更にJensenも使うことで更にRichに,かつ高音域ののびも向上。比較したわけでは無いけれども現行機種と比べても遜色無いどころか凌駕するのでは,と勝手に思ってるあせあせ 真空管も手持ちにあった1970年代,80年代のものに交換しているので更に良い感じ。

GearslutzではCreamyと表現されているのだが,まさにその通り。真空管Preampではあるけれども変な癖もあまりなく,ことさらVintage風な音作りでもなく結構使いやすい部類のPreampだと思う。個人的に気に入っている使い方,はBlance Line入力にソフトシンセの音(特にKickとかBass,Piano)を通して空気感を付加,えぐみを軽減するというような使い方。EQがかなり滑らかなので高音域がありすぎる音とかをなめすのにかなり重宝。昨今Tape EmulatorやSatulator等々優れものが充実していますが,やっぱり2-610を使ってしまいます。

欠点と言えば,入力トランスがやや歪みやすいこと。ギターアンプ音をダイナミックマイクで収録するときなどはインラインタイプのアッテネータが必要になる。そんなこともあって現行機種ではPADが装備されているのだと思われる。ちなみに,マニュアルではすべての入力ソースが入力トランスを経由しているようなブロック・ダイヤグラム図が掲載されていますが,実際はマイク入力とバランスライン入力のみ。フロントパネルのHi-Z入力2種は直接増幅段に接続される。おそらく現行機種でも同様かと思われる。じゃないと数メガオーダーの入力インピーダンスにならないはず。

posted at 2013/03/01 23:10:11
lastupdate at 2013/03/01 23:50:43
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