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2014/10/02
Before the Dawn
前回に引き続きKate Bush tour "Before the Dawn"のレポート。

このtour,8月末から始まったので既に様々なレビューがなされているので客観的でチャンとした(?)ものはそちらをあせあせ 『Kate Bush News & Information Japan』というサイトがあるのだが様々な記事へのリンクが網羅されており便利。ただしレビューの殆どは英文だけれども。また英語版Wikipediaにはセットリストなどの詳細も掲載されている。前述サイトに記述がある通り9月17日(水)は映像収録用のカメラが入っていましたね。視認できたのは1階席奥に2台,左右横の出入り口付近にリモートコントロールタイプのリフトに取り付けられたものが2台。ハンディタイプのものがいたかどうかは確認できなかった。

今からすれば様々なレビュー,レポートがネットにあり予習も十分可能だったと思うのだが,写真展と渡航準備で全然そんな余裕,発想もなく,またロンドン到着の翌日で初ロンドンの興奮もあり辛うじて調べられたのはHammersmith Apolloへの道順とたまたま検索で引っかかったSnap Galleriesの情報だった。従って,なんの予備知識もなくコンサートに臨むことに。

一日目。勝手が分からないので取り敢えず開場時間18:15頃入場者列に並び,そうそうに入場。会場へは約1時間前にならないと入れないようでそれまでラウンジでビールを飲みながら待つことに。バーの店員さんの常に笑顔を絶やさずテキパキとした仕事ぶり,自分みたいに英会話が絶望的な奴に対しても,に感心しながら。チケット販売会社から来たメールには開場から開演まで時間があるのでラウンジでおくつろぎ下さい,というようなことが書かれていたが人でごった返しているし,物販にも大勢群がってるし到底くつろぐという感じでは無かった。でも,混雑しているながらもみんな期待に胸を膨らませているように笑顔でそこにいること自体がHappyに感じられるような雰囲気だったので苦では無かった。

会場に入ることが出来る時間になり早速席に着いてみる。Z列の33番シート。二十数列目のほぼ真正面(やや右より)の席。一階席のほぼ中央,もしくはやや前か。ステージ上はセッティングされた楽器類が碧いライトに照らし出されていた。会場内は撮影禁止ではなかったようで(本番中以外)みんなスマフォなどで写真を撮っていたので釣られて一枚。

_IMG7090.jpg

開演までまだしばらく時間があったのでトイレに行ったり(写真に撮りたいぐらい歴史を感じるおもむきのあるトイレだった)して準備万端。そして時計は見ていなかったがほぼ時間通り(19:45)にいよいよスタート。

具体的な内容は先に挙げたリンク先でチェックして貰うとして,最初の約30分,Introductionにあたるライブパート,その間中号泣してた。彼女が姿を見せるやいなや涙があふれ出していましたね。よくライブで女性が号泣し方針状態になっているような光景を「大袈裟」と思ってたりしてたがようやくその気持ちを共有できた瞬間でした!?いろんな思いが駆け巡ってコントロールが効かない状態。蛇足ですが,曲が終わるとまるでクラッシックのコンサートのようにスタンディングオベーションさながらみんな立ち上がって拍手をするのですが次の曲が始まると次々に着席して聴き入るという他では見かけないスタイル(?)だった。

ライブパートが終わり暗転ししばらくするとステージ背面のスクリーンに海面に浮かぶ救命胴衣を身につけたKateが映し出され本編第一部『The Ninth Wave』が始まる。

なんの予備知識もなく行ってしまった自分としてはてっきりファンとしては懐かしいあの曲やこの曲を,と予想してみたりしていてこの展開は言ってみれば予想外。しかし,本編は彼女の過去作品において綴られてきた世界観の延長線上にあるものと容易に理解できるもので落胆は感じなかった。それよりも舞台,ミュージカル(何れも生で観たことはないけど)はたまたバレエに勝るとも劣らない,むしろ彼女の唄で軽く凌駕しているのでは,と思えるぐらいで圧倒されてしまった。驚かされる演出が多々用意されていて視覚的にも十二分に満足できるものだった。

_IMG8223.jpg

第一部の終わり,Kate自身が「これから20分の休憩を挟みます」みたいなことを言って小休止。

_IMG7712.jpg

第二部は一部の深い闇の中のような重い雰囲気から一転し,人形師が操る愛くるしい動きをする身長110〜130cmぐらいのデッサン人形(風)が登場し(パンフレットの表紙に使われている)『A Sky of Honey』が始まる。最初は和気あいあいとした雰囲気からちょっと度肝を抜かれる展開で目を離せない状態になっていた。

そして一応アンコールにあたる部分,ピアノの弾き語り曲からCloudbusting(Youtube)。最後は会場全体で大合唱。23時少し前ぐらいに終了。

詳細は,おそらく何等かの形で映像作品としてリリースされてみると思われるのでそちらをどうぞあせあせ

感想,勿論感動。そしてすべてを見終わった後,コンサートを過去のヒットパレードという形にしなかった意図をツアータイトル,直訳すれば『夜明け前に』と相まって理解し得た気がする。し,充足感が得られた。そして,そこはかとない期待を持つようになっていた。Cloudbustingが最後だったのも何等かのメッセージが込められているのだろうか。

職業的な感想は全体の音が良かった,まるで大きなスタジオ,コントロールルームでチューニングがよく施されているラージ・スピーカで聴いているような心地よさだった。舞台装置も大がかりだし,音響も含めれば一つの会場で長期というのも再現性を考えれば実際目の当たりにしてみて納得できた。会場の規模も,Wikipediaによると座席数約3,600,まず伝統があり有名な会場であることは間違いないのだが,舞台を肉眼で観てもらうと言うことと音響を考えればEventim Apolloroが最適なのではとさえ思えるほどの印象をもった。スタジアムやアリーナではあり得ないと。音のことに話を戻せば,分離が良いのは勿論,ピーキーな帯域も全然なくロックやポップスのコンサートでこれほど音の良さを感じたことは無いかも知れない,と思えるほどだった。ただちょっと不満があるとすればKick(バスドラム)が抑え気味だった気がする,自分の好みからすれば。その代わり,色つやのあるBassが心地よく聴くことが出来たのでトレードオフ,というところだろうか。

そして驚かされたのはKateの歌声。所謂ベテランと言われる領域に入れば唄い癖は若い頃より大袈裟になるし(その方が楽だから?!),高音部の衰えも気になってしまうことが往々にしてあるのだが,それらは全く感じられなかった。声量たっぷりの曲では,体格がふくよかになったこともあってかなりよりパワフル,名だたるゴスペル歌手さえも凌駕するほどに思えた反面,声量を抑えた箇所は往年の,というと失礼かもしれないが,90年前後の声のきらめきと緊張感があってそこの頃から二十数年経過していることをにわかには信じられないと思える程だった。そして,これはより職業的驚嘆なのだが,演奏記号で言えばフォルティシシモ(fff)からすぐさま続くピアニッシシモ(ppp)まで明瞭に聞こえていたことにも驚いた。彼女独特のブレスや息混じりのささやくような歌声,微かに添えられる語尾の子音さえよく聞こえる。これは驚異的。

以上が一日目の感想。そして週末20日に2回目へ。今度は色々経験済みなので開演時間間際まで近くのパブで時間調整。その後着席。V列の15番シートで前回よりやや前で左寄りだった。構成は殆ど同じだったのだが,またもやつい涙する箇所も。そしてわがつたないヒアリング能力ではスティーブン・タイラーという名(に聞こえた)のスタッフが誕生日と言うことでステージに呼び込まれみんなでHappy Birthdayを大合唱。

コンサートを見る前は文字通り一生に一度の,というような思いだったのだが彼女の野心的で革命的で,他様々な形容が出来るコンサートを2度観て過去を懐かしむだけではなく,むしろそれをBustしてでも前へ,何か新しい光をもとめるような希望に満ちた清々しい気持ちになった。

最後にEventim Apolloro内部の写真を何点か。

_IMG7702.jpg

天井の意匠が素晴らしい。

_IMG7707.jpg

_IMG7710.jpg

1階から2階を見ると。

_IMG7722.jpg

天井につるされた,遠隔操作のライティング装置。と思いきや……。

_IMG7730.jpg

何もかもがオシャレ。

_IMG7719.jpg

posted at 2014/10/02 5:51:59
lastupdate at 2014/10/04 18:37:42
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