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Mia and Chihiro
Pickup Photo!
2012/05/11 :: Focusrite OctoPre MkII Dynamic review
少しばかり間を置いてしまいましたが引き続きFocusrite OctoPre MkII Dynamicに関するレポート。ただし普段使っている機材との比較となり多少厳しめな見方をしてしまいますがその点はご了承ください。

まずは外観,操作性などを。

購入前写真で見る限り少しばかりチャチイ印象があったのだが,ボリュームノブはほどよい重みがあり操作性は悪くない。フロントパネルは少しアーチのあるプラスチック製カバーで覆われていて,初期状態ではラックマウント用の穴にカバーがついている。てっきりねじを覆うギミックがあるのかと思いきや,ラックマウント時はそのカバーを外したままにしなければならず単なる穴隠しカバーのようだ。少し無駄な拘りにも感じる(^_^; でも「それがFocusrite」と言われればそうかもしれないと納得しそう,ではある。

Gainコントロールはマイク入力時+10dB to +55dB,ライン入力時-10dB to +36dBとなっている。実測では+10dB to +60dB,-13dB to 37dBだった。これだけのゲインレンジ,高級機であれば多段ロータリスイッチか,可変抵抗器を使うとしてもスイッチ併用で数段階のゲインレンジを設定するのだが,それを一つで済ましているので微妙な調整はなかなか難しい。また省コスト,かつそれなりの精度を出すためだと思われるのだが,いわゆるBカーブの連続可変抵抗器をつかって増幅率を変えているため,ゲインが低い部分は緩やかに,高い部分は急激にゲインが変わるという仕様になってしまっている。メモリと実際のゲインは以下の通り。上段がマイク入力,下段がライン入力。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 +10 dB +10 dB +11 dB +14 dB +20 dB +23 dB +26 dB +33 dB +44 dB +49 dB +60 dB -13 dB -13 dB -11 dB -8 dB -2 dB +1 dB +4 dB +10 dB +20 dB +27 dB +37 dB
0〜1のではほとんど変化せず,小数点以下のdB変化,なのに対して9〜10ではひとメモリで10dB変化してしまう。+50dB以上はリボンマイクでも無い限りあまり使わないとは思うがある程度念頭に置いておくべき特性かもしれない。

マイク入力とライン入力の切り替えはスイッチで行うのでは無く,リアパネルのコンボジャックに差し込まれているコネクタの種類によって自動的に切り替わるようになっている。マニュアルをちゃんと読まないとわからない機能[:あせあせ:] XLRコネクタ接続時に+10dBからの増幅の「マイク入力」扱いとなり,TRSなどのフォーンジャック接続時-10dBからの増幅となる。つまりTRS使用時-20dBのPADが自動的にONになると考えて問題なかろう。欲を言えば,自動切り替えじゃ無く,手動スイッチで切り替えができた方が便利かと個人的には思う。例えばPA卓からXLRで+4dBmの信号をもらうときいちいちTRSに変換するケーブル,もしくはアダプタを使わなければならないし。ただし1と2chだけはフロントパネルの「Inst」スイッチを押すことでフォーンジャック接続でも+10dBからの増幅が可能。コンボジャックの話ついでに言うとこのレセプタクルにはラッチロック機構がなく容易にコネクタが抜けてしまうので少しばかり怖い。

次にOctoPre MkII Dynamicの売りの一つCompressorに関して。購入前User Guideに掲載されている特性グラフを見た限り,RATIOはNormal Modeで2:1だし結構緩やかにかかるのだろうと想像していたのだが結構過激にも使える。ソースが唄でコントロールをMAXにするともうぺったり,ダッキングと言ってもいいほど。ただLimiterでは無いので(Attack Time : 1.2ms固定)ピチピチした感じにはなってしまう。コントロールをMIDにしても割と明らかにコンプがかかっている感じで,あとあとMix時コンプを適切にかけるつもりであればMIN,1〜3ぐらいの設定でLeveler的に使うのはありだろう。逆にソースがドラムだとその掛かり具合が結構気持ちいい。なんとなくDBX 160Xに通ずるコンプレッション,いい具合につぶれてくれる。個人的にはMore Modeの掛かり具合がハードなドラムに合っていそうと思った。アンビエンスにこれでもか,ってぐらいかけるとその暴れっぷりが心地いい。そう考えるとドラム収録を主に想定したセッティングにしてあるのか?とも思えてしまう。とは言えコンプがONになると自動的にAuto Gainが有効になり,小音量時に音量が持ち上がるExpander的使い方もできるので,様々なソースで重宝なのは確か。Compressor有効時と無効時の音質変化も少なくマイク収録時「とりあえずコンプ」なのりでも問題なさそう。

!!$photo1!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
Compressorに使われているVCAは基板上を見るとTHAT 4305というLow-Cost Analog Engine Dynamics Processor用途チップが使われている模様。DIYマニアなら「なるほどTHATか」と膝を打つかもしれないが(?)ハイエンド業務機のVCAにも使われるメーカーのものなので,Low-Costとあるけれども信頼性は高いと考えられる。CompressorのON/OFFはコントロールノブ連動機械式スイッチではなくコントロールノブが0よりちょっと回すと自動的にONになる仕組みになっている。ON時に一瞬Gain Reduction Indicatorが点灯し,状態を明示する仕組み。機械式スイッチのように指先にONになった感触が無いのは少し心許ない感じがしてしまう。またノブを左端で少し回しすぎると,うっかりOFFになってしまうので注意が必要。惜しむらくはLimiter動作,Apogee的に言えばSoft Limitのような機能が無いところだろうか。ただしOver Lord Indicatorがたまに点灯するぐらいなら,音を聴く限り直ちに歪みっぽくなるわけでは無いので,神経質になるほどでも無いけれども。実際の使用ではコンプを多少なりともかけ,小音量時のGAINをそこそこ確保しつつ余裕のあるGAIN設定,というのが基本となるだろうか。その際注意しなければならないのはステレオ・ソースに対してコンプをかけるとき等,複数チャンネルに同じGain Reduction量を与える,いわゆるLink機能が無いのでその点は注意が必要。前述の通り結構コンプの効き具合がいいので,左右のピークがバラバラなステレオ・ソースではセンターが結構右往左往してしまう。

そしていよいよ音質。一応England対決,って訳でも無いけれども,ちなみにOctoPre MkII DynamicはDesigned in Englandと書かれているがMade in Chinaとなっている,Avid Pro Tools HDからSSLのXLogic Delta-Link MADI-HDから同XLogic Alpha-Link MADI-AXで音を送りOctoPre MkII Dynamic経由後リターンをADAT,Analog OutそれぞれをAlpha-Linkで受けアナログで行ってこいのOctoPre MkII Dynamicを経由していないものと比べてみた。比較すること自体ご無体は話なのだが,まずOctoPre MkII内部でデジタル変換しADATで戻した音は価格差の割には健闘している印象。確かにやや音が軽くなる,というか厚みが損なわれる傾向があり,とともにやや明るめになるのだが,変にシャリシャリになるわけでは無く,またピーク感もなく,これといった癖も見受けられない,エンジニア的な言い方をすれば「扱いやすい」音,との印象。ディスクリートではなくOpAmpを使った回路(基板を見る限りJRC NJM4565が使われているよう)でやや心配に思えたのだが杞憂だった。ステレオソースではやや広がり感が失われるが,音の粒だち具合などはなかなか良好に感じた。ADAT経由では無く,アナログ出力しAlpha-LinkでAD変換した音,傾向は同じなのだが音の広がり,厚み具合は改善される。ちなみにADCにはCirrus LogicのCS4272-CZZというチップが使われていた。どの程度のものかわからないのだが通販では1個千円しないチップなので汎用オーディオ用かもしれない。

!!$photo2!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
上記比較はいずれもMaster ClockをAntelope Isochrone OCX + Rubidium Clockから供給しADATの接続はオプティカルケーブルとしては少々高級なREQST Z-OPT01(過去記事)を使用。一応比較として実際ライブ録音で使うセッティング,RME DigifaceをAudio IFとしClockは内蔵のもの,とで試してみた。結果,まんまと当然のことながらOCX効果がそぎ落とされた感じになってしまった。そんなに劣化はしないけれどもはやり少し音が軽くなってしまうのはやむを得ないところ。DigifaceをClock Masterとしたものと,OctoPre MkII DynamicをMasterにしたものとをも比べてみた。JetPLLテクノロジーを使っているのでジッターの少ないクロック云々,と書いてりもしかしたらと思い。でも結果はDigifaceをMasterにした方がほんのわず音がしっかりしている印象。ちゃんとWord Clock接続,ケーブルはBelden 1506Aを使用したのに。Digifaceは設計が古いからと甘く見ていたのだがそこそこやはりしっかりしているんだなと再認識[:あせあせ:]

音質に関して最後,ノイズに関して。厳密に計測などはしていないのだが入力未接続でGAINをあげてみるとメモリ8ぐらいまで,実測値に当てはめてみると+45dBぐらい,は気にならないレベル。普通のコンデンサマイクでささやき風の唄を収録するときぐらいのゲイン?!程度ならノイズを気にせず使えそう。

以上やや長文になりましたがOctoPre MkII Dynamicの使用レポートでした。同価格レンジの機器と比較していないので説得力に欠けるかもしれませんがコストパフォーマンスとポータビリティを考えれば「十分使える」機器だと思います。どうバウンスすればそうなるのか理解に苦しむ,妙にシャリシャリ,ショワショワしてて,中音域抜け落ち薄っぺらく,低音だらしなくなっている,はなからMP3クオリティーのようなトラックに比べると全然マシな音が録れるだけでもよかった!?と表現してもあまりわかってもらえないかもしれませんが[:あせあせ:]そういう音にまれに苦戦を強いられるmacoteauとしてはそんなたちの機材で無かったことに心からそう胸をなで下ろすのでありました。 音質比較ではCrane Song Flamingoというトランスフォーマーレス,フルディスクリートなStereo Mic Preampとも比較したのですがさすが云十万する機材,それだけの代償を払うべき魅力を音に付与する能力があることを再認識。そんな意味でもOctoPre MkII Dynamicを購入してよかったと思う次第!?

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2007/11/13
PT用HDDが逝った!?
[mac
スタジオに行く時はいつも持ち歩いてるDigiDrive(Digidesignの外付けSCSI HDD)が突然Disk Errorで読み書きできないと来たもんだ。ずっと問題なかったのだが某スタジオのMacに接続して,何故かそのスタジオだとエラー頻発で正常に使えないんだけどやっぱりエラー吐きまくりで代替えのHDDで作業。さて今週末のスタジオ作業のためにと思ってセッションファイルのコピーしようと思ったらウンともスンとも。DiskWarriorでの修復も出来ない状態。なんかそのスタジオのMacでHDDのVolume情報が傷ついたか損傷したか。がっくりSOS

DigiDriveの中身を取り出して別のインターフェイスに繋いだらもしかしたら読めるかもと,準備のためバックアップ用のHDDを接続したら今度はそのHDD,ATA接続がマウントしなくなってしまっている。B's Crewで強制マウントしてDiskWarriorで修復したらVolume Wrapperが壊れているとかなんとか。一応修復は出来てバックアップ用HDDの元々の中身も無事みたい。あまりにも不安なので今別のHDDに中身をコピー中。100GBぐらい青ざめ

と云うわけでMacの持病,というかHFS+の持病,HDD突然死症候群治療で何にも出来ない状態。バックアップソフトRetrospectでDigiDriveのバックアップはとってあるのでそのアーカイブを安全はHDDにコピーできさえすれば取りあえずフォーマットし直しかな?糞Macは何さらすか分からないので慎重に作業を進めないと。もう,HDDを全損さすような振る舞いをするOSなんてこの世から消えて無くなれ!!!マック死にさらせ!!!と中指立てて叫ばずにはいられない秋の夜長,泣けるぜ雨

posted at 2007/11/13 2:21:44
lastupdate at 2007/11/15 3:13:45
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at 2007/11/17 10:53:15
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