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Mia and Chihiro
Pickup Photo!
2012/09/27 :: API 8200A was broken
数日ぶりにMixing用の機材群の電源を入れたら音が出ない状態に陥っていた。いつも配線などは同じにしているので,いずれかの機材に不都合が起こった模様。

配線を替えながら故障箇所を探してみたら,どうもSumming Mixの最終段に使っているAPIの8200Aから音が出ていないことが分かった。Pro Toolsのアナログアウトを30chバラ出しして8ch分はもう1台の8200Aで受け,もう16chはSPLのMixDream XPで受け,先の8200AのStereo OutをMixDream XPのExpansion Inに入れ,そのMixDream XPのStereo Outは他のOutboard経由後,Pro Toolsのアウト残り6chとともに最終Summingの8200Aに入れ,そのアウトはADCでデジタル変換し再びPro Toolsへ,と云うようにしているので,この8200Aが故障すると全く音が出ないこととなってしまう。

まず最初,電源の不良とか考えパワーサプライユニットの出力電圧を測ってみたが正常。電源コネクタの接触不良とか考え,抜き差しなどをやっていたら程なくして煙が立ち上るとともに,ケミカル物の焦げている臭いが鼻腔に突き刺さる。

素早く電源を落とし,煙の出た8200Aを開腹。予想としては電解コンデンサあたりが破裂したのかと考えていたのだが,目視ではそれらしい箇所が見受けられなかった。そこで故障箇所を確認するために再度電源を投入してみた。すると,8200Aはプリント基板が2段構成になっているのだが,その2層構造の間から煙がもくもく。となると故障箇所に到達するためには上段の基板を取り外す必要がある。その基板はPAN,SEND1-2のポテンショメータが直づけされており,基板を外すためには全部のボリュームノブを外して(総数4*8の32個),ボリューム固定のプレートを外す,と結構手間がかかるのでできればやりたくはなかったのだが,この期に及んでそんなことも言っていられない。ちなみにボリュームノブを外すには六角レンチが必要となるのだが,そのサイズはインチ規格の0.05インチ(1/20)で日本国内では特殊な部類のサイズなので注意が必要。

そして,ようやく故障箇所を確認。こんなことになっていた。

!!$photo1!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
こんな見事に焼けて昇天しているOpAmpを見るのは初めてかもしれない,と言うほどに逝っている[:雫:] しかも割れてるし。OpAmpはTexas InstrumentsのNE5532。音響機器では定番的DualのOpAmp。NE5532は経験則からそれほどタフなOpAmpではない(割とデリケート)という認識だったけど,なにもこんな唐突に,という感じ。基板のパターンを追ってみるとSoloバスのSummingと出力Bufferの機能を担っているようで,DAW用Summing Mixerとしてはその機能を使わないから取り外したままでも実用上問題ないけれども,一応,今後のためにICソケットをかまして手持ちにあった(いわば当然のごとく)NE5532で置換。逝ってしまったのはLeftチャンネル分だけだったのだが,念のためにもう一方のほうも同様な処置を施しておいた。

!!$photo2!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
と言ったところで修理完了。オール・アナログだと手の施しようがそれなりにあるので割と楽かも。ついでに2510周辺で使われている無極性電解コンデンサの写真。

!!$photo3!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
この事件に際し,いろいろネットで調べ回っていたら,なんと,APIのSiteや国内代理店のサイトを見てると8200Aがリストから外れている(製品ページも削除されている)ことに今更気がついた。既にディスコンと云うことか?2代目を購入した頃,2010年春頃はまだ掲載されていたと思うんだけど。

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2008/01/24
Neumann TLM127
昨年の秋ぐらいから新しくマイクを購入したいと考え,真空管ドライブだけど割とオールラウンドに使えそうなAudio Technica AT4060を候補にして,中古でもいいので何となく安い出物を探していた。海外のショップでは新品で$800前後,それでも国内で買うより大分安いけど,もう一息$600ぐらいのがあればと探してた。それにしてもAudio Technicaのプロ用マイクって何で日本国内では高いのだろう。1ドル=200円換算ぐらいなのかなぁ?

そんな折,eBayでNeumannのTLM127,中身は新品だけど一度パッケージを開封しているものが約$1,000で出品されているのを発見。ただし専用サスペンションが付属せず木箱も付属しない一番シンプルな構成のものなのだが,それが国内だとセットで市場価格28万円ぐらいのものが$1,000って,安い拍手

ただ,NeumannのTLMシリーズは余り使ったことがないし,昔一度エントリークラスのTLM103(それでも10万円ぐらいはしますが)を,とある女性ボーカルで他に選択肢がなかったためやむなく使った時やたら高音域が張り付く感じ,なんか飽和しまくっている感じにワンコーラスも終わらないうちに曲を止めてマイクを交換したぐらいで,余りというか全然いい印象がなかった。その時使っていたマイクプリは確かAMEKのChannel in a Boxだったのでそれと相まってひどいことになったのかもしれないけど。TLM127に使われているカプセルがTLM103に使われているK103のモディファイ版のK127を使用していると言うことで懸念が増幅する。でも,ネットで海外の製品レビューなんかを見てみると(日本国内では見かけなかった)確かにHigh上がりな傾向だけど基本的にはしっかりした音で,オールラウンドに使えるようなことが書いてあったので「これは結構使えるのか」と。また同じNeumannの定番中の定番U87Aiよりも明るくてAudio Technica系,まぁAT4060よりはシャリシャリしていないのだがあればベストとは思っていたので「これはもしかしたら丁度いいのかも」と。ここのところ断続的にレコーディングしている女性ボーカル,87だと暗すぎるしAT4060だともうちょっと押さえたい感じ,がまさにそんなキャラのマイクとマッチしそうな感じがする。それに当初の候補AT4060,ここのところよく使う何れのスタジオにも常備されているのでわざわざ自分で買う必要もないか,と。そんなことを考えていくうちに我が購買意欲はすっかりカタパルトにセットされ,いざ発進。

Neumann TLM127多少の競り合いはある程度覚悟していたのだが,競り合いも無くすんなり落札。あっけなく$1,000でGET。送料はNYからで$43。クレジットカードには換算レート:111円ぐらいで計算された請求があり,送料込み日本円で¥116,000ぐらい。新品だというのに国内の半分以下,TLM103並みの値段。安いのは良かったが競り合いにもならないほど不人気なのかと多少の不安を抱きつつ,一週間も経たないうちにブツが到着。中身は確かに新品。珍しいブラックもなかなかAudio Technicaっぽくていいかも?

それで肝心の音の方はというと,こればっかりは自宅で音質チェックというわけにも行かないので,いきなりの実践投入で様子見。丁度,生もの中心の,よく考えたらオール生かも,レコーディングが暫く続くのでマイクテストにはナイスタイミング。

まずはDrums,KickのOutsideに使っていたNeumann U47fetと置き換えて使ってみた。U47fetのようなテンエムのウーファーを激しく痛めつけるような100Hzのちょい上辺りのピーク感もなく,しかしLow Endまで十分に延びていて扱い安い感じの音が録れた。男性Vocal(Soul・Funk系)にも使ってみたのだが,Mic PreAmpにAvalon Design M2を使ったせいもあるのか,高音域成分まで非常に滑らかできめの細かい音をしている。TLM127の説明書に書いてあるのだが,EQのShelvingでHighを挙げるより自然になだらかにBoostされる,最大で+3dB,みたいなことが書いてあるのだがまさにその通りで,明るいけどDIP感はなく,ほどよくクリスピーで心地がいい感じ。特性的にはPro ToolsのPlugin,McDSP FilterBankのShelvingのSlopを1.0にセットしFrequencyを十分低いところからあおったような感じに近いかも。そういう設定でFilterBankを使うことが多いので,特にVocalではMacoteau的には好都合な特性のMicかもしれない。同じVocalistの大分前に録音したテイク,確かNeumann U67とGML 8300との組み合わせだったろうか,と参考のために聞き比べてみたのだが,確かに独特の音の太さとかHighのシルキーな感じは無いもののまた違う存在感,力強さを再現するのに適しているように思えた。あとTrumpetにも使ったのだがAKG 414などとはまだ違う明るさ,ピーク感のないナチュラルな明るさでなかなかよろしかった。アコギにも使ってみたのだが,シャリシャリな響きが欲しかった場面だったので一度はTLM127でトライしたものの最終的には手持ちのAudio Technica AT4047にしてしまった。

と云ったところで,速くも結構お気に入り。今のところいい買い物をしたと言えるでしょうか。何たって$1,000で買ったんだからコストパフォーマンスは高すぎクラッカー ただ30万円弱のマイクとしたらまぁ値段相応な印象。日本国内では市場価格がU87Aiとほぼ同じで価格レンジからするとU87Aiのトランスレス版のリファレンス・モデルぐらいの位置づけなのかと思われるが,音の方もU87Aiとは毛色は違うもののオールラウンドに使えるMicのように思える。むしろU87Aiのような時として中低域が変にモコッとした感じになってしまうことが無いのでU87Aiよりも使いやすいかもしれない。

posted at 2008/03/05 18:23:23
lastupdate at 2008/03/05 18:23:45
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