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2012/05/12 :: Focusrite OctoPre MkII Dynamic addendum
Focusrite OctoPre MkII Dynamicについてちょっとした補足とプラスアルファな話。
OctoPre MkIIにはデジタルで88.2KHzまたは96KHz出力するとき1ポートあたり4chを2ポート装備し8chのデジタル入出力に対応してます(S/MUX)。そして44.1KHzあるいは48KHz時デジタルアウトは,当然のことながら1ポート8chですが,両ポートに同じ信号を送る仕様になっています。2系統同時主力。つまり2台のレコーディング機器にデジタル信号を同時出力できる,というわけ。
!!$photo1!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
例えば一つはノートPCに接続されたAudio IFに送ってDAWで録音,もう一系統はバックアップ用にADAT入力装備のHDDレコーダーに送る,なんてこともできる。近頃は1Uサイズで24CH録音できるレコーダー,JoeCo Blackbox Recorderとかがあったりするのでより省スペース構成機材でのライブ録音も可能。ただこの1Uレコーダー,一番安い24chアンバランスIOタイプでも$2,500ぐらいするようでなかなか押さえの一台とにするにはやや高価。ADAT IO付は$3,400ぐらい,だったらもう一台DAWセット用意した方が安上がりではある。
ライブ録音となると当然ケーブルの類いも用意しなければならない。つい忘れがち(?),というかいっそのこと考えたくない部分。多チャンネルで,今回は16ch,長さは大概のことに対応できるよう10m程度は欲しいところだけれども持ち運びのことも考えるとギリギリ5m程度は。近頃は8ch 5mで五千円もしないケーブルがあるようなのだがMicPreでケチっている分,ケーブルはバランスをとる形で一応スタジオクオリティーの,となると4万円程度は軽くしてしまうので自作することにしてみた。いつものことだけど。ケーブルはMOGAMIが比較的安いのだけれどもBeldenフリークとしては譲れない部分もあって(?)Belden 1512Cを10m,XLRのメスはなぜか16ch分以上余ってたので足りないNeutrikのオスを16個ほど購入。材料費だけで約19K円,やはりそれなりにしてしまう。
!!$photo2!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
急遽フロアの収録用マイクのために2chマルチのBelden 1509C 10mも作成。を全部合わせると写真の通り。それなりのかさと重量[:あせあせ:]
ちなみにマイクはこんな感じでセッティング。
!!$photo3!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
マイクはNeutrik TLM127を2本。MicPreに対して値段的に釣り合いがとれない感じですが,Stereoでそれなり収録できるのはこれぐらいしか(一応Audio-Technica AE3000は持っていたけど)手持ちが無かったもので[:あせあせ:] スタンドは相当昔購入したクランプ式のもの。振動とか多少問題は無きにしも非ずだけれども設置優先で考えると便利アイテム。TLM127が2本だと重量的にちょっとギリギリ。一応KenkoのクランプポッドPRO100も持って行ったのだがブームの長さの関係でマイクには使わなかった。ステレオアームにはSABRA-SOM ST2を使用
Focusrite OctoPre MkII Dynamicについてちょっとした補足とプラスアルファな話。
OctoPre MkIIにはデジタルで88.2KHzまたは96KHz出力するとき1ポートあたり4chを2ポート装備し8chのデジタル入出力に対応してます(S/MUX)。そして44.1KHzあるいは48KHz時デジタルアウトは,当然のことながら1ポート8chですが,両ポートに同じ信号を送る仕様になっています。2系統同時主力。つまり2台のレコーディング機器にデジタル信号を同時出力できる,というわけ。
!!$photo1!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
例えば一つはノートPCに接続されたAudio IFに送ってDAWで録音,もう一系統はバックアップ用にADAT入力装備のHDDレコーダーに送る,なんてこともできる。近頃は1Uサイズで24CH録音できるレコーダー,JoeCo Blackbox Recorderとかがあったりするのでより省スペース構成機材でのライブ録音も可能。ただこの1Uレコーダー,一番安い24chアンバランスIOタイプでも$2,500ぐらいするようでなかなか押さえの一台とにするにはやや高価。ADAT IO付は$3,400ぐらい,だったらもう一台DAWセット用意した方が安上がりではある。
ライブ録音となると当然ケーブルの類いも用意しなければならない。つい忘れがち(?),というかいっそのこと考えたくない部分。多チャンネルで,今回は16ch,長さは大概のことに対応できるよう10m程度は欲しいところだけれども持ち運びのことも考えるとギリギリ5m程度は。近頃は8ch 5mで五千円もしないケーブルがあるようなのだがMicPreでケチっている分,ケーブルはバランスをとる形で一応スタジオクオリティーの,となると4万円程度は軽くしてしまうので自作することにしてみた。いつものことだけど。ケーブルはMOGAMIが比較的安いのだけれどもBeldenフリークとしては譲れない部分もあって(?)Belden 1512Cを10m,XLRのメスはなぜか16ch分以上余ってたので足りないNeutrikのオスを16個ほど購入。材料費だけで約19K円,やはりそれなりにしてしまう。
!!$photo2!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
急遽フロアの収録用マイクのために2chマルチのBelden 1509C 10mも作成。を全部合わせると写真の通り。それなりのかさと重量[:あせあせ:]
ちなみにマイクはこんな感じでセッティング。
!!$photo3!!SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
マイクはNeutrik TLM127を2本。MicPreに対して値段的に釣り合いがとれない感じですが,Stereoでそれなり収録できるのはこれぐらいしか(一応Audio-Technica AE3000は持っていたけど)手持ちが無かったもので[:あせあせ:] スタンドは相当昔購入したクランプ式のもの。振動とか多少問題は無きにしも非ずだけれども設置優先で考えると便利アイテム。TLM127が2本だと重量的にちょっとギリギリ。一応KenkoのクランプポッドPRO100も持って行ったのだがブームの長さの関係でマイクには使わなかった。ステレオアームにはSABRA-SOM ST2を使用
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2012/05/27
絶対必要というわけでは無かったのですが,あればあったで何かと重宝するかも,とステレオタイプのパッシブ・ダイレクト・ボックス(略してDI),Radial Engineering社のJDI Duplex Stereo Direct Box(日本語)を買ってみました。

ダイレクト・ボックスというのは高インピーダンスの楽器出力,アンバランスの民生機器の音声出力などをローインピーダンス,バランス出力に変換し高ゲインのコンソールのバランス・マイク入力等に入力できる信号にする機器。DIには大別すると一切電源を必要としない,トランスを使用したパッシブタイプと,入力インピーダンスをMΩ程度まで高くした電源を必要とする入力アンプを使ったアクティブタイプとがあり,今回購入したのは前者のパッシブタイプ。パッシブタイプはトランスを使用している関係上,入力インピーダンスは百数十KΩ程度まででしかなく,パッシブサーキットのギター等を直接接続するのには不向き。しかしながら実際のところ,レコーディングの現場ではコンパクトエフェクター経由の音をもらうことが多く,さらに言えば,昨今はコンソールレスでマイクプリアンプで受けるケースが多く,そのマイクプリアンプもハイインピーダンス,アンバランスを直接入力できるものも多くDIの出番はかなり少ない。唯一出番があるとしたら信号をマイク・プリアンプに送りつつ分岐して他のコンパクトエフェクター,あるいはアンプに送るときぐらい。そんないかにも元が取れなさそうなものながら今回(あえて)購入してみた,というわけです。しかもステレオ。今後iPodやPCの音を撮る機会もそれなりにありそうな気がしたのと,今年に入ってアンバランス入力未装備のマイクプリアンプを購入したのでそれ用,というのもあります。
Radial JDI Duplexを選択した理由はステレオで,かつJensenのトランスを使っているところ。Jensen使用のステレオDIは他にWhirlwind Music Distributors, Inc.のDIRECT2-JTやSwitchfraftのSC702 Stereo A/V Direct Boxがあるのだが入力の豊富さからJDI Duplexを選んでみた。購入は,案の定国内流通のものは割高5万円以上するので(定価は7万円)eBayで購入。約$350で約28K円だった。国内でもAmazonで扱っているものに約33K円
と,海外との価格差が少ないものがある模様。「正規輸入品」の意味するところが意味一つ謎ですが,水没させるぐらいしか故障原因が思いつかないほど単純構造が故の堅牢さがあるので,保証云々に関してそれほど心配することもないと思われる。ちなみにJensen使用ステレオDI,他2機種もパーツ代ぐらいの価格差が無く,最も安いDIRECT2-JTでも約$50の差しか無い。こちらは国内でも3万円以下と良心価格なのでコストパフォーマンス重視ならDIRECT2-JTがいいかも。それでもたかだかパッシブDIにしては,の値段だけれども,使われているJensenトランスが1個国内で買うと12K円するので,3万円でもだいぶお得,とDIYマニアはつい思ってしまう。
そして肝心のJDI Duplex,普通にモノラル2台分の大きさ(幅16cm奥12.7cm)と重量(1.32Kg)なのでDIとしては結構大きく重い。音質のほうはJensenのトランスを使ってるだけあって想像通りの好印象。「原音忠実」と書かれているけれども非経由の音と比べてみるとやや低音域が膨らむ,というかリッチになる印象。その分不鮮明になるようなことも見受けられない。高音域はいわゆる「シルキー」な感じになるので,デジタルソースのとがっていてタイトなものにアナログなテイストを加える,と言った使い方も十分にアリとの印象。アナログ・テイストと言ってもこもる感じは無いのでiPodやPCからのオケだしにうってつけ,かも。本当はアクティブDIの定番BSS AR-133あたりと比較してみたかったのだが手持ちに無いのでできなかった。機会があれば追々比較してみたいとは思っている。
DIには珍しくバランス,XLR入力を装備しているのもJDI Duplexならではの特徴。ちなみにモノラルバージョンのJDIにはXLR入力がないのでDuplexならではの機能。ただしXLR入力にはあらかじめ-20dBのアッテーネート回路が挿入され,さらにトランスの巻線比の関係で約-21dB減衰,実測では約-39dB減衰するので,単純に業務用レベル+4dBmを民生機レベルに下げる,とは考えない方がいいかもしれない。
Merge機能はInputとThruを抵抗だけで構成するパッシブ・ミキサーとする機能。回路的に考えればステレオをモノに簡易的に,と言ったような用途向け。RCAコネクタとフォーンジャックは単純並列となっているのでMerge機能を使いつつRCAで入力した信号をフォーンにThru,と言う使い方もできなくは無い。

まだ本格的に全然使っていないのだけれども,Jensenらしさがちゃんとあり,その質感に価値を見いだせるのならアリな製品,かと。ただ,DIなんて脚光を浴びるなんてことまず無いマイナー機材だから,一般的おすすめかと言えばそれはかなり微妙
それでもTony Levinも使っているらしいからBassには結構いいかもしれない。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
ダイレクト・ボックスというのは高インピーダンスの楽器出力,アンバランスの民生機器の音声出力などをローインピーダンス,バランス出力に変換し高ゲインのコンソールのバランス・マイク入力等に入力できる信号にする機器。DIには大別すると一切電源を必要としない,トランスを使用したパッシブタイプと,入力インピーダンスをMΩ程度まで高くした電源を必要とする入力アンプを使ったアクティブタイプとがあり,今回購入したのは前者のパッシブタイプ。パッシブタイプはトランスを使用している関係上,入力インピーダンスは百数十KΩ程度まででしかなく,パッシブサーキットのギター等を直接接続するのには不向き。しかしながら実際のところ,レコーディングの現場ではコンパクトエフェクター経由の音をもらうことが多く,さらに言えば,昨今はコンソールレスでマイクプリアンプで受けるケースが多く,そのマイクプリアンプもハイインピーダンス,アンバランスを直接入力できるものも多くDIの出番はかなり少ない。唯一出番があるとしたら信号をマイク・プリアンプに送りつつ分岐して他のコンパクトエフェクター,あるいはアンプに送るときぐらい。そんないかにも元が取れなさそうなものながら今回(あえて)購入してみた,というわけです。しかもステレオ。今後iPodやPCの音を撮る機会もそれなりにありそうな気がしたのと,今年に入ってアンバランス入力未装備のマイクプリアンプを購入したのでそれ用,というのもあります。
Radial JDI Duplexを選択した理由はステレオで,かつJensenのトランスを使っているところ。Jensen使用のステレオDIは他にWhirlwind Music Distributors, Inc.のDIRECT2-JTやSwitchfraftのSC702 Stereo A/V Direct Boxがあるのだが入力の豊富さからJDI Duplexを選んでみた。購入は,案の定国内流通のものは割高5万円以上するので(定価は7万円)eBayで購入。約$350で約28K円だった。国内でもAmazonで扱っているものに約33K円

そして肝心のJDI Duplex,普通にモノラル2台分の大きさ(幅16cm奥12.7cm)と重量(1.32Kg)なのでDIとしては結構大きく重い。音質のほうはJensenのトランスを使ってるだけあって想像通りの好印象。「原音忠実」と書かれているけれども非経由の音と比べてみるとやや低音域が膨らむ,というかリッチになる印象。その分不鮮明になるようなことも見受けられない。高音域はいわゆる「シルキー」な感じになるので,デジタルソースのとがっていてタイトなものにアナログなテイストを加える,と言った使い方も十分にアリとの印象。アナログ・テイストと言ってもこもる感じは無いのでiPodやPCからのオケだしにうってつけ,かも。本当はアクティブDIの定番BSS AR-133あたりと比較してみたかったのだが手持ちに無いのでできなかった。機会があれば追々比較してみたいとは思っている。
DIには珍しくバランス,XLR入力を装備しているのもJDI Duplexならではの特徴。ちなみにモノラルバージョンのJDIにはXLR入力がないのでDuplexならではの機能。ただしXLR入力にはあらかじめ-20dBのアッテーネート回路が挿入され,さらにトランスの巻線比の関係で約-21dB減衰,実測では約-39dB減衰するので,単純に業務用レベル+4dBmを民生機レベルに下げる,とは考えない方がいいかもしれない。
Merge機能はInputとThruを抵抗だけで構成するパッシブ・ミキサーとする機能。回路的に考えればステレオをモノに簡易的に,と言ったような用途向け。RCAコネクタとフォーンジャックは単純並列となっているのでMerge機能を使いつつRCAで入力した信号をフォーンにThru,と言う使い方もできなくは無い。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
まだ本格的に全然使っていないのだけれども,Jensenらしさがちゃんとあり,その質感に価値を見いだせるのならアリな製品,かと。ただ,DIなんて脚光を浴びるなんてことまず無いマイナー機材だから,一般的おすすめかと言えばそれはかなり微妙

posted at 2012/05/27 20:34:54
lastupdate at 2012/05/27 20:34:54
【edit】

2012/05/24
[pc]
去年の夏以降,自宅のIEEE1394機器が次々に壊れる事件以降USB3.0対応2.5"外付けケースにSSD,最近はかなり前に購入し前出事件の際IEEE1394ポートが壊れたLaCie Rugged Triple 250GBの中身を取り出して,仕事データの持ち運びに使っていたのですが,USB 3.0環境が整っている自宅ならいざ知らず,そんな規格とは無縁のようなスタジオではUSB 2.0でしか接続できず,数十GB単位のコピーとなるとさすがにつらい。やはりIEEE1394b(FireWire800)対応の,かつUSB3.0対応のポータブルHDDが星井,と。
ただし,現状上記条件を満たす機器は,某メーカー向け周辺機器を取りそろえる在秋葉原某ショップのオリジナルぐらいしか見当たらず「だったらあきらめよう」ぐらいに思いつつ,ある意味頼みの綱,LaCieの動向を調べてみたらなんと米国,というか日本以外ではRugged Tripleシリーズ(オレンジ色のラバーカバーがついているシリーズ)のUSB 3.0対応版が既に販売されていることを発見。eBayをはじめいろいろショップを見比べた結果,送料込みの価格で最安値に思えたB&Hから購入。22日の夜に注文して24日の昼に到着,その速さには驚いた。ここのところUSPSで1週間から2週間ぐらいかかっているものばかりだったので尚更

購入した機種は速さ重視で500GB 7200rpmモデルを選択。本体約$160,送料$40の合計$200。換算レートは81.73円で約16.5K円。驚くほど安くは無いけれど,FireWire 800とUSB 3.0がついてこの値段はお得だと思う。現状その他に500GB 5400rpmと1TB 5400rpmのラインナップされている。
とりあえずNTFSでフォーマットしW520
にUSB 3.0で接続しCrystalDiskMarkで計測した値。

カタログでうたっている通り連続読み書きで約110MB/secに達している,すばらしい。一世代前ぐらいの2.5" HDD,Seagate Momentus 7200.4 ST9500420AS 500GBを内蔵SATA接続で計測するとやっと100MB/secを超えるぐらいなので,2.5"HDD外付けで110MB/secは相当速い。開腹していないのでどのメーカーのHDDが使われどういうチップを使っているかは分からないけれども,さすがLaCieと言ったところ!?IEEE1394bは対応PCを持っていないのでわからず。計算では90MB/sec程度にはなるのか?

端子類はUSB 3.0 Micro-BとFireWire 800 *2となっていて,過去機種にあった電源端子が省略されている。付属ケーブルにUSB補助電源ケーブルも付属されていなく(通常USB 3.0ケーブルは付属),過去機種よりさらにBUSパワーのみで動作するような省電力設計になったのかもと推察できる。USB 3.0端子で当然問題ないのだけれども,実際2.0端子に接続してみたのだが,ケーブル1本でも電力不足でスピンアップできない状態にならず問題なく動作した。
保証のことを考えると海外からの購入は勧められないけど,「HDDなんて所詮消耗品」ぐらいに思えるならこれはアリな選択かと思う,国内販売が無い以上。それにしてもなんで国内代理店はこれを扱わないのだろう?今春発売,というならわかるのだが,いろいろ調べてみるとどうも去年夏には発売開始されているようなのだ。時差ありすぎ。
ただし,現状上記条件を満たす機器は,某メーカー向け周辺機器を取りそろえる在秋葉原某ショップのオリジナルぐらいしか見当たらず「だったらあきらめよう」ぐらいに思いつつ,ある意味頼みの綱,LaCieの動向を調べてみたらなんと米国,というか日本以外ではRugged Tripleシリーズ(オレンジ色のラバーカバーがついているシリーズ)のUSB 3.0対応版が既に販売されていることを発見。eBayをはじめいろいろショップを見比べた結果,送料込みの価格で最安値に思えたB&Hから購入。22日の夜に注文して24日の昼に到着,その速さには驚いた。ここのところUSPSで1週間から2週間ぐらいかかっているものばかりだったので尚更


SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
購入した機種は速さ重視で500GB 7200rpmモデルを選択。本体約$160,送料$40の合計$200。換算レートは81.73円で約16.5K円。驚くほど安くは無いけれど,FireWire 800とUSB 3.0がついてこの値段はお得だと思う。現状その他に500GB 5400rpmと1TB 5400rpmのラインナップされている。
とりあえずNTFSでフォーマットしW520


カタログでうたっている通り連続読み書きで約110MB/secに達している,すばらしい。一世代前ぐらいの2.5" HDD,Seagate Momentus 7200.4 ST9500420AS 500GBを内蔵SATA接続で計測するとやっと100MB/secを超えるぐらいなので,2.5"HDD外付けで110MB/secは相当速い。開腹していないのでどのメーカーのHDDが使われどういうチップを使っているかは分からないけれども,さすがLaCieと言ったところ!?IEEE1394bは対応PCを持っていないのでわからず。計算では90MB/sec程度にはなるのか?

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
端子類はUSB 3.0 Micro-BとFireWire 800 *2となっていて,過去機種にあった電源端子が省略されている。付属ケーブルにUSB補助電源ケーブルも付属されていなく(通常USB 3.0ケーブルは付属),過去機種よりさらにBUSパワーのみで動作するような省電力設計になったのかもと推察できる。USB 3.0端子で当然問題ないのだけれども,実際2.0端子に接続してみたのだが,ケーブル1本でも電力不足でスピンアップできない状態にならず問題なく動作した。
保証のことを考えると海外からの購入は勧められないけど,「HDDなんて所詮消耗品」ぐらいに思えるならこれはアリな選択かと思う,国内販売が無い以上。それにしてもなんで国内代理店はこれを扱わないのだろう?今春発売,というならわかるのだが,いろいろ調べてみるとどうも去年夏には発売開始されているようなのだ。時差ありすぎ。
posted at 2012/05/24 20:00:39
lastupdate at 2012/05/25 22:07:27
【edit】

2012/05/21
[photo]
東側がひらけているということで城南島海浜公園で撮ってきました,金環日食。あいにく雲が厚くなかなか鮮明には撮れなかったのですが何とか。


なんか輪の太さが一定過ぎて「ほんとに!?」という感じですが,この輪がのぞいた瞬間歓声が上がりました。


SMC PENTAX-DA★60-250mmF4ED [IF]SDM + F AF adapter 1.7X + Kenko Pro ND16(W), Pentax K-5

SMC PENTAX-DA★60-250mmF4ED [IF]SDM + F AF adapter 1.7X + Kenko Pro ND16(W), Pentax K-5
なんか輪の太さが一定過ぎて「ほんとに!?」という感じですが,この輪がのぞいた瞬間歓声が上がりました。

SMC PENTAX-DA★60-250mmF4ED [IF]SDM + F AF adapter 1.7X + Kenko Pro ND16(W), Pentax K-5
posted at 2012/05/21 9:43:05
lastupdate at 2012/05/21 9:43:05
【edit】

2012/05/12
Focusrite OctoPre MkII Dynamicについてちょっとした補足とプラスアルファな話。
OctoPre MkIIにはデジタルで88.2KHzまたは96KHz出力するとき1ポートあたり4chを2ポート装備し8chのデジタル入出力に対応してます(S/MUX)。そして44.1KHzあるいは48KHz時デジタルアウトは,当然のことながら1ポート8chですが,両ポートに同じ信号を送る仕様になっています。2系統同時主力。つまり2台のレコーディング機器にデジタル信号を同時出力できる,というわけ。

例えば一つはノートPCに接続されたAudio IFに送ってDAWで録音,もう一系統はバックアップ用にADAT入力装備のHDDレコーダーに送る,なんてこともできる。近頃は1Uサイズで24CH録音できるレコーダー,JoeCo Blackbox Recorderとかがあったりするのでより省スペース構成機材でのライブ録音も可能。ただこの1Uレコーダー,一番安い24chアンバランスIOタイプでも$2,500ぐらいするようでなかなか押さえの一台とにするにはやや高価。ADAT IO付は$3,400ぐらい,だったらもう一台DAWセット用意した方が安上がりではある。
ライブ録音となると当然ケーブルの類いも用意しなければならない。つい忘れがち(?),というかいっそのこと考えたくない部分。多チャンネルで,今回は16ch,長さは大概のことに対応できるよう10m程度は欲しいところだけれども持ち運びのことも考えるとギリギリ5m程度は。近頃は8ch 5mで五千円もしないケーブルがあるようなのだがMicPreでケチっている分,ケーブルはバランスをとる形で一応スタジオクオリティーの,となると4万円程度は軽くしてしまうので自作することにしてみた。いつものことだけど。ケーブルはMOGAMIが比較的安いのだけれどもBeldenフリークとしては譲れない部分もあって(?)Belden 1512Cを10m,XLRのメスはなぜか16ch分以上余ってたので足りないNeutrikのオスを16個ほど購入。材料費だけで約19K円,やはりそれなりにしてしまう。

急遽フロアの収録用マイクのために2chマルチのBelden 1509C 10mも作成。を全部合わせると写真の通り。それなりのかさと重量
ちなみにマイクはこんな感じでセッティング。

マイクはNeutrik TLM127を2本。MicPreに対して値段的に釣り合いがとれない感じですが,Stereoでそれなり収録できるのはこれぐらいしか(一応Audio-Technica AE3000は持っていたけど)手持ちが無かったもので
スタンドは相当昔購入したクランプ式のもの。振動とか多少問題は無きにしも非ずだけれども設置優先で考えると便利アイテム。TLM127が2本だと重量的にちょっとギリギリ。一応KenkoのクランプポッドPRO100も持って行ったのだがブームの長さの関係でマイクには使わなかった。ステレオアームにはSABRA-SOM ST2を使用
。軽量設計のは割にはしっかり設置できる。
で,何を収録したかというと,それは追々。ヒントは世界で初めて(自称)スカとエレクトロを融合させた
スカとエレクトロ
スカ と エレク トロ
スカ と エレ ク トロ 略して………
というくだりで有名な渋谷,中央線沿線で話題のあのバンドです!?
OctoPre MkIIにはデジタルで88.2KHzまたは96KHz出力するとき1ポートあたり4chを2ポート装備し8chのデジタル入出力に対応してます(S/MUX)。そして44.1KHzあるいは48KHz時デジタルアウトは,当然のことながら1ポート8chですが,両ポートに同じ信号を送る仕様になっています。2系統同時主力。つまり2台のレコーディング機器にデジタル信号を同時出力できる,というわけ。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
例えば一つはノートPCに接続されたAudio IFに送ってDAWで録音,もう一系統はバックアップ用にADAT入力装備のHDDレコーダーに送る,なんてこともできる。近頃は1Uサイズで24CH録音できるレコーダー,JoeCo Blackbox Recorderとかがあったりするのでより省スペース構成機材でのライブ録音も可能。ただこの1Uレコーダー,一番安い24chアンバランスIOタイプでも$2,500ぐらいするようでなかなか押さえの一台とにするにはやや高価。ADAT IO付は$3,400ぐらい,だったらもう一台DAWセット用意した方が安上がりではある。
ライブ録音となると当然ケーブルの類いも用意しなければならない。つい忘れがち(?),というかいっそのこと考えたくない部分。多チャンネルで,今回は16ch,長さは大概のことに対応できるよう10m程度は欲しいところだけれども持ち運びのことも考えるとギリギリ5m程度は。近頃は8ch 5mで五千円もしないケーブルがあるようなのだがMicPreでケチっている分,ケーブルはバランスをとる形で一応スタジオクオリティーの,となると4万円程度は軽くしてしまうので自作することにしてみた。いつものことだけど。ケーブルはMOGAMIが比較的安いのだけれどもBeldenフリークとしては譲れない部分もあって(?)Belden 1512Cを10m,XLRのメスはなぜか16ch分以上余ってたので足りないNeutrikのオスを16個ほど購入。材料費だけで約19K円,やはりそれなりにしてしまう。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
急遽フロアの収録用マイクのために2chマルチのBelden 1509C 10mも作成。を全部合わせると写真の通り。それなりのかさと重量

ちなみにマイクはこんな感じでセッティング。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
マイクはNeutrik TLM127を2本。MicPreに対して値段的に釣り合いがとれない感じですが,Stereoでそれなり収録できるのはこれぐらいしか(一応Audio-Technica AE3000は持っていたけど)手持ちが無かったもので


で,何を収録したかというと,それは追々。ヒントは世界で初めて(自称)スカとエレクトロを融合させた
スカとエレクトロ
スカ と エレク トロ
スカ と エレ ク トロ 略して………
というくだりで有名な渋谷,中央線沿線で話題のあのバンドです!?
posted at 2012/05/12 18:13:36
lastupdate at 2012/05/12 18:13:36
【edit】

2012/05/11
少しばかり間を置いてしまいましたが引き続きFocusrite OctoPre MkII Dynamicに関するレポート。ただし普段使っている機材との比較となり多少厳しめな見方をしてしまいますがその点はご了承ください。
まずは外観,操作性などを。
購入前写真で見る限り少しばかりチャチイ印象があったのだが,ボリュームノブはほどよい重みがあり操作性は悪くない。フロントパネルは少しアーチのあるプラスチック製カバーで覆われていて,初期状態ではラックマウント用の穴にカバーがついている。てっきりねじを覆うギミックがあるのかと思いきや,ラックマウント時はそのカバーを外したままにしなければならず単なる穴隠しカバーのようだ。少し無駄な拘りにも感じる(^_^; でも「それがFocusrite」と言われればそうかもしれないと納得しそう,ではある。
Gainコントロールはマイク入力時+10dB to +55dB,ライン入力時-10dB to +36dBとなっている。実測では+10dB to +60dB,-13dB to 37dBだった。これだけのゲインレンジ,高級機であれば多段ロータリスイッチか,可変抵抗器を使うとしてもスイッチ併用で数段階のゲインレンジを設定するのだが,それを一つで済ましているので微妙な調整はなかなか難しい。また省コスト,かつそれなりの精度を出すためだと思われるのだが,いわゆるBカーブの連続可変抵抗器をつかって増幅率を変えているため,ゲインが低い部分は緩やかに,高い部分は急激にゲインが変わるという仕様になってしまっている。メモリと実際のゲインは以下の通り。上段がマイク入力,下段がライン入力。
0〜1のではほとんど変化せず,小数点以下のdB変化,なのに対して9〜10ではひとメモリで10dB変化してしまう。+50dB以上はリボンマイクでも無い限りあまり使わないとは思うがある程度念頭に置いておくべき特性かもしれない。
マイク入力とライン入力の切り替えはスイッチで行うのでは無く,リアパネルのコンボジャックに差し込まれているコネクタの種類によって自動的に切り替わるようになっている。マニュアルをちゃんと読まないとわからない機能
XLRコネクタ接続時に+10dBからの増幅の「マイク入力」扱いとなり,TRSなどのフォーンジャック接続時-10dBからの増幅となる。つまりTRS使用時-20dBのPADが自動的にONになると考えて問題なかろう。欲を言えば,自動切り替えじゃ無く,手動スイッチで切り替えができた方が便利かと個人的には思う。例えばPA卓からXLRで+4dBmの信号をもらうときいちいちTRSに変換するケーブル,もしくはアダプタを使わなければならないし。ただし1と2chだけはフロントパネルの「Inst」スイッチを押すことでフォーンジャック接続でも+10dBからの増幅が可能。コンボジャックの話ついでに言うとこのレセプタクルにはラッチロック機構がなく容易にコネクタが抜けてしまうので少しばかり怖い。
次にOctoPre MkII Dynamicの売りの一つCompressorに関して。購入前User Guideに掲載されている特性グラフを見た限り,RATIOはNormal Modeで2:1だし結構緩やかにかかるのだろうと想像していたのだが結構過激にも使える。ソースが唄でコントロールをMAXにするともうぺったり,ダッキングと言ってもいいほど。ただLimiterでは無いので(Attack Time : 1.2ms固定)ピチピチした感じにはなってしまう。コントロールをMIDにしても割と明らかにコンプがかかっている感じで,あとあとMix時コンプを適切にかけるつもりであればMIN,1〜3ぐらいの設定でLeveler的に使うのはありだろう。逆にソースがドラムだとその掛かり具合が結構気持ちいい。なんとなくDBX 160Xに通ずるコンプレッション,いい具合につぶれてくれる。個人的にはMore Modeの掛かり具合がハードなドラムに合っていそうと思った。アンビエンスにこれでもか,ってぐらいかけるとその暴れっぷりが心地いい。そう考えるとドラム収録を主に想定したセッティングにしてあるのか?とも思えてしまう。とは言えコンプがONになると自動的にAuto Gainが有効になり,小音量時に音量が持ち上がるExpander的使い方もできるので,様々なソースで重宝なのは確か。Compressor有効時と無効時の音質変化も少なくマイク収録時「とりあえずコンプ」なのりでも問題なさそう。

Compressorに使われているVCAは基板上を見るとTHAT 4305というLow-Cost Analog Engine Dynamics Processor用途チップが使われている模様。DIYマニアなら「なるほどTHATか」と膝を打つかもしれないが(?)ハイエンド業務機のVCAにも使われるメーカーのものなので,Low-Costとあるけれども信頼性は高いと考えられる。CompressorのON/OFFはコントロールノブ連動機械式スイッチではなくコントロールノブが0よりちょっと回すと自動的にONになる仕組みになっている。ON時に一瞬Gain Reduction Indicatorが点灯し,状態を明示する仕組み。機械式スイッチのように指先にONになった感触が無いのは少し心許ない感じがしてしまう。またノブを左端で少し回しすぎると,うっかりOFFになってしまうので注意が必要。惜しむらくはLimiter動作,Apogee的に言えばSoft Limitのような機能が無いところだろうか。ただしOver Lord Indicatorがたまに点灯するぐらいなら,音を聴く限り直ちに歪みっぽくなるわけでは無いので,神経質になるほどでも無いけれども。実際の使用ではコンプを多少なりともかけ,小音量時のGAINをそこそこ確保しつつ余裕のあるGAIN設定,というのが基本となるだろうか。その際注意しなければならないのはステレオ・ソースに対してコンプをかけるとき等,複数チャンネルに同じGain Reduction量を与える,いわゆるLink機能が無いのでその点は注意が必要。前述の通り結構コンプの効き具合がいいので,左右のピークがバラバラなステレオ・ソースではセンターが結構右往左往してしまう。
そしていよいよ音質。一応England対決,って訳でも無いけれども,ちなみにOctoPre MkII DynamicはDesigned in Englandと書かれているがMade in Chinaとなっている,Avid Pro Tools HDからSSLのXLogic Delta-Link MADI-HDから同XLogic Alpha-Link MADI-AXで音を送りOctoPre MkII Dynamic経由後リターンをADAT,Analog OutそれぞれをAlpha-Linkで受けアナログで行ってこいのOctoPre MkII Dynamicを経由していないものと比べてみた。比較すること自体ご無体は話なのだが,まずOctoPre MkII内部でデジタル変換しADATで戻した音は価格差の割には健闘している印象。確かにやや音が軽くなる,というか厚みが損なわれる傾向があり,とともにやや明るめになるのだが,変にシャリシャリになるわけでは無く,またピーク感もなく,これといった癖も見受けられない,エンジニア的な言い方をすれば「扱いやすい」音,との印象。ディスクリートではなくOpAmpを使った回路(基板を見る限りJRC NJM4565が使われているよう)でやや心配に思えたのだが杞憂だった。ステレオソースではやや広がり感が失われるが,音の粒だち具合などはなかなか良好に感じた。ADAT経由では無く,アナログ出力しAlpha-LinkでAD変換した音,傾向は同じなのだが音の広がり,厚み具合は改善される。ちなみにADCにはCirrus LogicのCS4272-CZZというチップが使われていた。どの程度のものかわからないのだが通販では1個千円しないチップなので汎用オーディオ用かもしれない。

上記比較はいずれもMaster ClockをAntelope Isochrone OCX + Rubidium Clockから供給しADATの接続はオプティカルケーブルとしては少々高級なREQST Z-OPT01(過去記事)を使用。一応比較として実際ライブ録音で使うセッティング,RME DigifaceをAudio IFとしClockは内蔵のもの,とで試してみた。結果,まんまと当然のことながらOCX効果がそぎ落とされた感じになってしまった。そんなに劣化はしないけれどもはやり少し音が軽くなってしまうのはやむを得ないところ。DigifaceをClock Masterとしたものと,OctoPre MkII DynamicをMasterにしたものとをも比べてみた。JetPLLテクノロジーを使っているのでジッターの少ないクロック云々,と書いてりもしかしたらと思い。でも結果はDigifaceをMasterにした方がほんのわず音がしっかりしている印象。ちゃんとWord Clock接続,ケーブルはBelden 1506Aを使用したのに。Digifaceは設計が古いからと甘く見ていたのだがそこそこやはりしっかりしているんだなと再認識
音質に関して最後,ノイズに関して。厳密に計測などはしていないのだが入力未接続でGAINをあげてみるとメモリ8ぐらいまで,実測値に当てはめてみると+45dBぐらい,は気にならないレベル。普通のコンデンサマイクでささやき風の唄を収録するときぐらいのゲイン?!程度ならノイズを気にせず使えそう。
以上やや長文になりましたがOctoPre MkII Dynamicの使用レポートでした。同価格レンジの機器と比較していないので説得力に欠けるかもしれませんがコストパフォーマンスとポータビリティを考えれば「十分使える」機器だと思います。どうバウンスすればそうなるのか理解に苦しむ,妙にシャリシャリ,ショワショワしてて,中音域抜け落ち薄っぺらく,低音だらしなくなっている,はなからMP3クオリティーのようなトラックに比べると全然マシな音が録れるだけでもよかった!?と表現してもあまりわかってもらえないかもしれませんが
そういう音にまれに苦戦を強いられるmacoteauとしてはそんなたちの機材で無かったことに心からそう胸をなで下ろすのでありました。 音質比較ではCrane Song Flamingoというトランスフォーマーレス,フルディスクリートなStereo Mic Preampとも比較したのですがさすが云十万する機材,それだけの代償を払うべき魅力を音に付与する能力があることを再認識。そんな意味でもOctoPre MkII Dynamicを購入してよかったと思う次第!?
まずは外観,操作性などを。
購入前写真で見る限り少しばかりチャチイ印象があったのだが,ボリュームノブはほどよい重みがあり操作性は悪くない。フロントパネルは少しアーチのあるプラスチック製カバーで覆われていて,初期状態ではラックマウント用の穴にカバーがついている。てっきりねじを覆うギミックがあるのかと思いきや,ラックマウント時はそのカバーを外したままにしなければならず単なる穴隠しカバーのようだ。少し無駄な拘りにも感じる(^_^; でも「それがFocusrite」と言われればそうかもしれないと納得しそう,ではある。
Gainコントロールはマイク入力時+10dB to +55dB,ライン入力時-10dB to +36dBとなっている。実測では+10dB to +60dB,-13dB to 37dBだった。これだけのゲインレンジ,高級機であれば多段ロータリスイッチか,可変抵抗器を使うとしてもスイッチ併用で数段階のゲインレンジを設定するのだが,それを一つで済ましているので微妙な調整はなかなか難しい。また省コスト,かつそれなりの精度を出すためだと思われるのだが,いわゆるBカーブの連続可変抵抗器をつかって増幅率を変えているため,ゲインが低い部分は緩やかに,高い部分は急激にゲインが変わるという仕様になってしまっている。メモリと実際のゲインは以下の通り。上段がマイク入力,下段がライン入力。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
+10 dB | +10 dB | +11 dB | +14 dB | +20 dB | +23 dB | +26 dB | +33 dB | +44 dB | +49 dB | +60 dB |
-13 dB | -13 dB | -11 dB | -8 dB | -2 dB | +1 dB | +4 dB | +10 dB | +20 dB | +27 dB | +37 dB |
0〜1のではほとんど変化せず,小数点以下のdB変化,なのに対して9〜10ではひとメモリで10dB変化してしまう。+50dB以上はリボンマイクでも無い限りあまり使わないとは思うがある程度念頭に置いておくべき特性かもしれない。
マイク入力とライン入力の切り替えはスイッチで行うのでは無く,リアパネルのコンボジャックに差し込まれているコネクタの種類によって自動的に切り替わるようになっている。マニュアルをちゃんと読まないとわからない機能

次にOctoPre MkII Dynamicの売りの一つCompressorに関して。購入前User Guideに掲載されている特性グラフを見た限り,RATIOはNormal Modeで2:1だし結構緩やかにかかるのだろうと想像していたのだが結構過激にも使える。ソースが唄でコントロールをMAXにするともうぺったり,ダッキングと言ってもいいほど。ただLimiterでは無いので(Attack Time : 1.2ms固定)ピチピチした感じにはなってしまう。コントロールをMIDにしても割と明らかにコンプがかかっている感じで,あとあとMix時コンプを適切にかけるつもりであればMIN,1〜3ぐらいの設定でLeveler的に使うのはありだろう。逆にソースがドラムだとその掛かり具合が結構気持ちいい。なんとなくDBX 160Xに通ずるコンプレッション,いい具合につぶれてくれる。個人的にはMore Modeの掛かり具合がハードなドラムに合っていそうと思った。アンビエンスにこれでもか,ってぐらいかけるとその暴れっぷりが心地いい。そう考えるとドラム収録を主に想定したセッティングにしてあるのか?とも思えてしまう。とは言えコンプがONになると自動的にAuto Gainが有効になり,小音量時に音量が持ち上がるExpander的使い方もできるので,様々なソースで重宝なのは確か。Compressor有効時と無効時の音質変化も少なくマイク収録時「とりあえずコンプ」なのりでも問題なさそう。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
Compressorに使われているVCAは基板上を見るとTHAT 4305というLow-Cost Analog Engine Dynamics Processor用途チップが使われている模様。DIYマニアなら「なるほどTHATか」と膝を打つかもしれないが(?)ハイエンド業務機のVCAにも使われるメーカーのものなので,Low-Costとあるけれども信頼性は高いと考えられる。CompressorのON/OFFはコントロールノブ連動機械式スイッチではなくコントロールノブが0よりちょっと回すと自動的にONになる仕組みになっている。ON時に一瞬Gain Reduction Indicatorが点灯し,状態を明示する仕組み。機械式スイッチのように指先にONになった感触が無いのは少し心許ない感じがしてしまう。またノブを左端で少し回しすぎると,うっかりOFFになってしまうので注意が必要。惜しむらくはLimiter動作,Apogee的に言えばSoft Limitのような機能が無いところだろうか。ただしOver Lord Indicatorがたまに点灯するぐらいなら,音を聴く限り直ちに歪みっぽくなるわけでは無いので,神経質になるほどでも無いけれども。実際の使用ではコンプを多少なりともかけ,小音量時のGAINをそこそこ確保しつつ余裕のあるGAIN設定,というのが基本となるだろうか。その際注意しなければならないのはステレオ・ソースに対してコンプをかけるとき等,複数チャンネルに同じGain Reduction量を与える,いわゆるLink機能が無いのでその点は注意が必要。前述の通り結構コンプの効き具合がいいので,左右のピークがバラバラなステレオ・ソースではセンターが結構右往左往してしまう。
そしていよいよ音質。一応England対決,って訳でも無いけれども,ちなみにOctoPre MkII DynamicはDesigned in Englandと書かれているがMade in Chinaとなっている,Avid Pro Tools HDからSSLのXLogic Delta-Link MADI-HDから同XLogic Alpha-Link MADI-AXで音を送りOctoPre MkII Dynamic経由後リターンをADAT,Analog OutそれぞれをAlpha-Linkで受けアナログで行ってこいのOctoPre MkII Dynamicを経由していないものと比べてみた。比較すること自体ご無体は話なのだが,まずOctoPre MkII内部でデジタル変換しADATで戻した音は価格差の割には健闘している印象。確かにやや音が軽くなる,というか厚みが損なわれる傾向があり,とともにやや明るめになるのだが,変にシャリシャリになるわけでは無く,またピーク感もなく,これといった癖も見受けられない,エンジニア的な言い方をすれば「扱いやすい」音,との印象。ディスクリートではなくOpAmpを使った回路(基板を見る限りJRC NJM4565が使われているよう)でやや心配に思えたのだが杞憂だった。ステレオソースではやや広がり感が失われるが,音の粒だち具合などはなかなか良好に感じた。ADAT経由では無く,アナログ出力しAlpha-LinkでAD変換した音,傾向は同じなのだが音の広がり,厚み具合は改善される。ちなみにADCにはCirrus LogicのCS4272-CZZというチップが使われていた。どの程度のものかわからないのだが通販では1個千円しないチップなので汎用オーディオ用かもしれない。

SMC PENTAX-A MACRO 50mm F2.8, Pentax K-5
上記比較はいずれもMaster ClockをAntelope Isochrone OCX + Rubidium Clockから供給しADATの接続はオプティカルケーブルとしては少々高級なREQST Z-OPT01(過去記事)を使用。一応比較として実際ライブ録音で使うセッティング,RME DigifaceをAudio IFとしClockは内蔵のもの,とで試してみた。結果,まんまと当然のことながらOCX効果がそぎ落とされた感じになってしまった。そんなに劣化はしないけれどもはやり少し音が軽くなってしまうのはやむを得ないところ。DigifaceをClock Masterとしたものと,OctoPre MkII DynamicをMasterにしたものとをも比べてみた。JetPLLテクノロジーを使っているのでジッターの少ないクロック云々,と書いてりもしかしたらと思い。でも結果はDigifaceをMasterにした方がほんのわず音がしっかりしている印象。ちゃんとWord Clock接続,ケーブルはBelden 1506Aを使用したのに。Digifaceは設計が古いからと甘く見ていたのだがそこそこやはりしっかりしているんだなと再認識

音質に関して最後,ノイズに関して。厳密に計測などはしていないのだが入力未接続でGAINをあげてみるとメモリ8ぐらいまで,実測値に当てはめてみると+45dBぐらい,は気にならないレベル。普通のコンデンサマイクでささやき風の唄を収録するときぐらいのゲイン?!程度ならノイズを気にせず使えそう。
以上やや長文になりましたがOctoPre MkII Dynamicの使用レポートでした。同価格レンジの機器と比較していないので説得力に欠けるかもしれませんがコストパフォーマンスとポータビリティを考えれば「十分使える」機器だと思います。どうバウンスすればそうなるのか理解に苦しむ,妙にシャリシャリ,ショワショワしてて,中音域抜け落ち薄っぺらく,低音だらしなくなっている,はなからMP3クオリティーのようなトラックに比べると全然マシな音が録れるだけでもよかった!?と表現してもあまりわかってもらえないかもしれませんが

posted at 2012/05/11 23:21:27
lastupdate at 2012/11/21 5:27:08
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