Telios
先週のことだった。アスファルトに白墨で書かれた所在のわからない場所に赴く途中,近くの駅まで行けば何とかなると思ってたのだがその場所に行くための手がかりを見つけることが出来なっかった。視界に交番が入り込んだが「敵に教えを請わなければいけないのか?」としか憤然とした何ものかしか浮かび上がってこなかった。その日,たまたまPowerBook 2400cを持ち歩いていた。中には地図ソフトも入っており,それを見れば良かった。でも,そうしなかった。重い,どこかに座って操作しないと,果たして目的達成まで何分かかるのか,バッテリーの残量は,なんてことが頭のなかで旋回し始めた。しかし既にヒートアップしている頭のなかでそれらの思考の旋回は更に温度を上げる要因にしかならなかった。
P1の噂も要因の一つになってしまった。確かに噂は噂なのだが,ここ1年半あまりわたしの触手を刺激する製品(OS以外)をReleaseしていないAppleのことを考えると,今回のP1も「大いに期待を裏切ってくれる」であろうことは確信を持って予想できる。となれば……
当初はハーフVGAの定番,モバギのMC-R520,ROM搭載ソフトが充実している日立製作所のPERSONA HPW-30P,または評判がすこぶるいい(^_^)HPのJornada 680とかを考えていた。また,メーラーとPIMだけだったらモノクロ・モバギMC-R320でも十分じゃないかと……しかし,スタパ斉藤さんのコラムを読んでしまったのがいけなかった(^_^) 完全に目論見を狂わされてしまった。それと前々から気になっていたのもある,Teliosが。
Softmap新宿店で,税抜き\126,700で購入。キャンペーン中なのかどうかは知らないが,この値段で増設用の16MB RAMも付いての値段。また,あまり使いでがない専用のソフトケースもついてきた。コンパクトフラッシュもそこで併せて買おうと思ったのだが若干高めな気がしたので近くのパソQと言うお店で48MBのものを税抜き\16,800で購入。64MBもあったのだがいきなり値段が\29,800に跳ね上がる(48MBの方は1MB当たり\350なのに64MBは\466)のでこれはパス。地図データをなるべく多く持ち歩きたかったのでこうなった。その日はクラブ(正確にはクラブ〜と書くべきか)活動が控えていたので箱からだした程度で終了。
翌日,あまりの気持ち悪さに辟易しながらも,夜,新宿に向かう。迎え酒を……じゃなくて足りないものを買いに。LANカード,COREGA Ether II PCC-Tと言う税込み四千円もしないカード(Teliosではソフトのインストールとか無しで使える)と,ソフト,WINKCATさん御推薦(^_^)のPocket WZ Editor,ちなみにパッケージの中身は既に2.0.5のものだった。と,肝心の地図ソフトMapFan IV(以下MP4)を。本当はこのMP4はWindows 95/98/NT用だがH/PC(ハンドヘルドPC)はもとよりザウルスや一部のカーナビにデータを書き出せるようになっている。
もともとPDAとか本物のWin機を持っていなかったのでデータのシンクとかで案ずることはなかったのだが,ソフト関係は基本的に母艦となるパソコンからインストールしなければならず,Power Macintosh 8500に入っているVirtualPCを母艦とすることにした。設定の仕方などはWindowsCE Fanさんで詳細に掲載されているので(VirtualPCとの接続も当然掲載されている)問題ないと思ったが,Ethernet接続とかMN128-SOHOとかの課題も一気に行こうとしてしまい何時間か試行錯誤をする羽目になってしまった。結局固定IPアドレスをTelios以外に与え(PM8500本体とVirtualPCとは別々のIPアドレスを割り振る),Telios側では「IPアドレスをDHCPサーバーから取得」にしてプライマリWINSを母艦のIPにしたら何とかつながった。一番の問題はMP4だった。書き出すデータを一気に40MBぐらいぶん(1/25000と詳細地図の選択で北は高田馬場辺り,東は錦糸町辺り,南は蒲田,西は二子玉川)を書き出そうと思ったらVirtualPCが落ちまくり。10MB以下に小分けにすると問題なかったのでなんとかこの問題をクリアする事が出来た。ただ,データの書き出しにえらく時間がかかった。あとはTascalSoftさんの(読んで時の如くホント助かる)Utility類を入れてみた。かなり使い勝手が向上する。特にTascalExplorerはファイル移動に非常に便利,と言うかCE自体がその点かなり不便と言える。カスタマイズもそれなりにしてみた。流石にクロックアップなんてことはしないが(^_^;取り敢えずBrowser,Pocket Explorerが256色表示なのでこれをレジストリを書き換えて6万色表示に(方法は前出WindowsCE Fanさんで)。あと,壁紙にMac OS 8.5以降の「Mac OS Default」を並べて張り付け画面デザインもそれらしい彩りにしてみてささやかに基本はMacユーザーであることを演出してみた。
![[Telios_on_the_PB2400]](http://www.kiwi-us.com/~macoteau/zodiac/zmclf/dataimg/990625.jpg)
使用感。流石に液晶はきれい。しかも,色も低めの温度に元から調整されているらしく好印象,正直驚いている。PB2400ではその点苦労しているので結構心配していた。HDDを使わないことがこれほどまでに素晴らしいことなのかとも実感。雑音と言えばスピーカーから出てる高周波ノイズだけだし,起動,PBで言えばスリープからの復帰が「瞬間的」と言っていい。日経モバイル6月号ではTeliosの起動時間は0.6秒となっている(^_^) 確かにApplicationの実行とか画面の素描でマシーンの非力さは感じるけれども(それでも現行CEのなかではトップクラスの速さだそうだ)HDDの足枷がない分それほど苦にはならない,と言うかパソコンと比べること自体がTeolisにとって酷か。しかし,Browserの表示速度などはG3搭載のPB2400には及ばないもののPPC603搭載のPB並の速さは確保できているように思える。あと大きさ。確かにハーフVGAの機種と比べると奥行きが倍ぐらいありその点では大きいけれどもPB2400と比べれば……よくPBをラッコみたく腹に載せて使っていたのだがTeliosを同じように使った後だと「お前は重いんだよっ」と思わず邪険に扱ってしまいそうになる(^_^)
ROM搭載ソフトはCEのソフトセット(MS OfficeのCE版)以外は他のH/PCと比べると若干貧弱かもしれない。とは言うもののインターネット重視のソフト類はハデさはないものの便利なものを取りそろえている。例えば「インターネット簡単接続」はMacで言うところの「Internet Set Assistant」と「Location Manager」をあわせた感じで使いやすい。結局これのおかげでMN128-SOHO,mopera,アナログ電話回線,PHS(ASTEL)いずれも簡単に設定できたし切り替えもワンタッチ(厳密にはツータッチか)でできた。オリジナルのメーラーは基本的な機能しかないので(一つのアカウント,自動振り分け無し)本格的な使用ではちょっと辛いかも。まあ,メールをサーバに残しておいて別のパソコンで受信すればいいだけの話かもしれないが。
H/PC Pro3.0に含まれるPocket Internet Exploerは一応JavaScriptとHTML 3.2に対応しているそうだが,JavaScriptでは一部正常に動かないものがあるようだ。このHPで言えば上部のメニューバーが正常に機能しない。あとWindowの名前を参照するスクリプトもちゃんと動かない可能性があるようだ。ただ,わたしのJavaScriptの書き方が間違っている可能性もないとは言い切れない(^_^) あとCSSもダメ。これは4.0からの規格のようだ。ただ,H/PCでは内容確認できる程度あれば十分というのも確か。
デメリット。「Teliosと言えばポインタが最低」と定説になるぐらい確かに使い心地は悪い。特にPBのトラックパッドからの移行した場合は尚更だと思う。そしてタッチパネルでもない。一応USBのマウスは使えるけれども,それだとH/PCの意味がない(^_^) でもここ一両日使ってみて「慣れない可能性はない」と言うよく訳の分からない確信は持てた(^_^) 設定を根気よくやればきっと妥協点に到達する希望は持てたし,「ショートカット・キーを最大限使いこなせば」なんとかなりそうでもある。あとはキーボード。慣れのせいもあるかもしれないが取りこぼしが多い。PB2400のキーピッチが16.5mmなのに対してTeliosは15mmとそれほど違わないように思えるのだが,キー配列も含め(PB2400ではUS版を使用)ちょっと慣れが必要なのは確かだ。
実を言うとこの文章はまだPB2400で書いている,重さと熱を若干疎ましく思いつつ(^_^) 狙いとしてはTeliosでHPの更新程度はやりたいと思っているのだが,まだ慣れていないし(IME-かな漢字変換ソフトもまだ満足に使えていない),既存システムとどう共存させるかも見えていないので取り敢えず今回はパス(^_^; 実際H/PCを使ってみて,Windowsのやな部分は相変わらずCEといえども継承されているのは確かなのだが,WindowsCEの発想と言うか大胆な部分は面白いと思った。それに,実際納得もできる,この程度でも十分と。こういう大胆さをMS以外でOSを販売している会社(^_^)も発揮してもらいたい,ハードのデザイン以外で,と思ったりもした。ただ,「昔やったけど失敗したからもうやだ」と言う気持ちも分からないではないが……今やインターネット(ネットワーク)端末に簡易版OSでもいいからライセンスする事は大きなビジネスチャンスと思うのだが,例えば同じ系列のCPUを使う予定の任天堂とかへ。余計なお世話!?