|
|
DVD-Rの寿命 |
|
|
今年の初め頃(2003年),DVD-Rドライブの購入を契機に仕事で使った,主にPro Toolsのデータは最終的にDVD-Rへコピーし長期保存用としている。念のため,万一のことを考え製品化されたものは2セットのコピーを残している。 これで,最初のうちはどこぞのアホ大統領に空爆でもされない限り大丈夫と考えていたのだが,一つの懸念を抱くようになってしまった。それはDVD-Rの寿命。耐用年数,というかどのぐらい時間が経過してもデータが読めるのだろうかということだった。 磁気テープに関しては,歴史が長いせいもあり具体的な耐用年数があるみたいだ。日本記録メディア工業会のサイトではビデオテープの寿命は常温常湿で30年以上の保存実績があるとしている。シェルに関しては40年以上持つらしい。オーディオテープに関しても,昨今The Beatlesの未発表曲が掘り起こされているところから察するに40年程度は楽にもつようだ。ただし,データ自体の品質劣化は当然あるから録音(録画)当時の品質を再現するのは難しいと思われる。 で,DVD-Rの寿命,実はいろいろ説があるようだ。といってもDVD-R自体が登場してからまだ数年しか経っていないのでどの説も「論理上」と但し書きが付かざるおえない。メーカー等は「加速テスト」と呼ばれる長年経過を仮想的に施しその結果から耐用年数を想定しているそうだ。 TDKや太陽誘電(That's)等は100年以上もつと考えている。言い換えれば半永久的と考えているようだ。それとは反対に慎重な見方をしているのがImation。同サイトに掲載されているDVD-Rデータシートによるとデータ寿命及びディスク寿命(シェルフライフ)は10年以上としている。日経クリック2003年10月号でDVDが特集されておりDVDメディアの耐用年数は20年〜30年以上としている。これらを総合して考えてみると,10年ぐらい経った頃に点検してみるというのが妥当な線だろうか。磁気テープも本来は数年に1度でもいいから風通したほうがいいといわれるから,同様にDVDメディアにも最低でも10年スパンのケアが必要であると思われる。また,10年ぐらい経ったらもっと大容量で転送速度が速く,耐久性が優れた記録メディアが出現していると思われるので……ようするに10年後のことは10年後に考えてみよう,ということだろうか。 ちなみに,当然これらの年数は冷暗所に保存していることが前提。特にDVD-Rは太陽光に弱く,場合によっては1日でデータが消えてしまうそうだ。これはCD-Rでも同じ話で無造作に窓際なんかに置いとくとエラいことになる。よけいなことだけど,小学生とかがやる「数十年後に掘り起こしてみよう」なタイムカプセルに想い出を記録したCD-RやDVD-Rを入れるのはやめといた方がよいかもしれない。 DVDメディア保存法に関してもう一つ。DVDメディアの記録面はポリカーボネートという樹脂でコーティングされているが,これを雑に扱いすぎて傷などが付きデータを読めなくなってしまう可能性がCD-Rより記録密度が上がっている分注意が必要だ。DVDメディアのケース等記録面がケースに触れないようになっているのもそのためだ。蛇足だけれども,このことを逆に考えると,品質のいい安定した書き込みが出来るDVD-Rとは記録層の色素云々より記録層表面の加工技術が優れているものと言える。業務用に使われるもの等その加工技術重要視されているそうだ。 |
|
(c)copyright 1996-2006 Macoteau T. All rights reserved.
|